黒竜江綏化市の法輪功学習者4人に不当開廷
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 【明慧日本2019年11月29日】黒竜江省綏化市(すいか-し)チャオトン裁判所は2019年11月18日、同市五ザン鎮の法輪功学習者・楊学文さんの4人に対して裁判を行なった。学習者達が依頼した弁護士は無罪の弁護を主張した。

 2019年7月16日、楊さん、李亜莉さん、張奎華さん、張国栄さん4人の学習者達は綏化市チャオトン五ザン鎮で、法輪功の真相資料を配布していた際に真相を知らない人に通報され、五ザン鎮の派出所の警官らにより連行され、家宅捜索を受けた。しかし、警官らは張国栄さんへの家宅捜索をする際に、ドアの鎖をペンチで切断し、室内に侵入した。

 4人は安達留置場に入れられ、11月18日に裁判にかけられた。

 裁判の当日、警官らは法廷に入る傍聴者達に、ボディスキャナーによる全身検査を行なった。いかなるモノも法廷内に持ち込むことが禁止された。

 裁判が始まると、裁判官は形式的に法輪功学習者達に「なんか要望はあるか」と尋ねた。そこで張さんは「共産党員の身分で審査員をすることをやめさせてほしい」と申し出たが、裁判官は何も応えず、「5分間、休廷する」とだけ宣言した。

 5分後、裁判は再開され、弁護士は学習者に「召喚状は届きましたか」と尋ねた。しかし、4人の誰にも召喚状が届いておらず、そのことがわかった弁護士は、法廷内の裁判官や捜査機関の関係者らに召喚状の呈示を求めた。だが、誰一人としていなかった。そのため、裁判官は再度5分間の休廷を宣言した。

 そこで、弁護士3人は警官らの違法行為を指摘した。

 1、法律条例によると、塀を乗り越えたり、ドアや鎖を壊して住宅に侵入して家宅捜索するのは違法行為である。このような手段で証拠を集めたとしても、無効である。

 2、捜索許可証を持参せずに、捜索対象者か対象者の家族が自宅にいなければ、家宅捜索をしてはならない。

 3、学習者達が法輪功の関連書籍を持つことや、明慧ネットを閲覧すること自体は犯罪にはならない。

 4、この案件の書類には「通報による」と書かれていたが、通報者の名前や日時などの記録が一切記入されておらず、警官自身は証人にはなれない。

 そして、学習者4人はそれぞれの無罪を主張した。

 最後に、弁護士が学習者達は無罪であると裁判官に求めると、裁判官は「本日の裁判はこれで終了する」とだけ宣言した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/22/396111.html)
 
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