【明慧日本2020年3月29日】米国国務省は3月11日発表した2019年の人権報告書の中で、何度も中国共産党による法輪功学習者と人権弁護士に対する迫害に言及した。米国国務長官・ポンぺオ氏は記者会見の中で、中国、イラン、ベネズエラとキューバ四カ国を指名して人権問題を批判した。
米国国務長官マイク・ポンペオ氏は3月11日の記者会見で、「生命を侵害されない権利、自由を侵害されない権利、幸せを追求する権利は決してアメリカ人だけに属しているのではなく、すべての場所のすべての人に属している。午前、重点的に2019年度の報告書の中で言及した中国、イラン、ベネズエラとキューバで発生したいくつかの人権侵害の実例を強調したい」と述べた。
中国に関しては「中国に存在する思うままの不当な殺意、強制的な行方不明、残虐な拷問、任意の拘留、記者・弁護士・ブログの作家・政見の異なる人・陳情者及び家族に対する人身攻撃と刑事事件の起訴、言論の審査と強制的な出産の制限政策など」に言及した。
報告書は「いくつかの人権組織は継続的に中国共産党当局は良心の囚人、特に法輪功学習者の身体から臓器を強制摘出していると告発した」と述べている。
あるオーストラリアの国立大学は中国の臓器寄贈の政府統計データを研究した後、 「たいへん説得力ある証拠が示したように、中国共産党はデータを偽造した」ことを発見した。
研究報告は、中国共産党政権の臓器移植計画は自己意思でない寄贈者を「公民の臓器提供者」と表記している。去年6月、中国共産党による臓器の強性摘出を調査した民衆法廷は「直接または間接の証拠にすべて中国での臓器強制摘出行為がはっきり現れており」、「待ち時間はとても短く」、「大規模に臓器移植手術を行なう施設と医療関係人員が存在している」、「当局は拘置を利用して政治犯と信奉のある人を恐喝し、公衆のデモを阻止している」と述べている。
中国共産党はいわゆる「法律教育センター」で人権活動家と信奉する人、特に法輪功学習者を拘禁している。
去年10月、広西の秘密警察は「国家政権扇動転覆罪」で弁護士の覃永沛氏を拘禁し、12月に正式に逮捕した。覃氏はかつて法輪功学習者のために弁護をした。
去年、中国共産党当局は、一部の弁護士の営業許可書や弁護士の許可書を一時停止、あるいは取り消した。これらの弁護士はかつて民主各党派の人々、家庭教会の人と法輪功学習者などのために弁護した。
去年1月、人権擁護弁護士・劉正清氏の許可書は広東省司法庁に取り上げられた、彼は「国家安全を危害する」と非難して訴えられた。劉弁護士は人権擁護者と法輪功学習者の権利を守る有名な広東省の弁護士である。
2019年末、多くの政治犯と良心の囚人が依然として刑務所と留置場に拘禁された。中に法輪功学習者の卞麗潮と馬振宇、人権擁護弁護士の王全璋、高智晟、人権擁護者の王炳章などの各氏を含む。
中国共産党当局は政見の異なる人と法輪功学習者の帰国を引き続き拒絶している。