【明慧日本2020年5月1日】遼寧省瀋陽市蘇家屯区の法輪功学習者・蘭立華さん(48歳女性)は、1人の年配者に「明慧卓上カレンダー」を贈ったという理由だけで、瀋陽市留置場に連行された。そして、蘭さんは留置場の残忍な迫害により乳癌になり、裁判所に懲役3年10カ月の実刑判決を言い渡され、遼寧省女子刑務所に送られた。現在、蘭さんはB型肝炎を患って危篤状態になったため、家族が蘭さんの解放を強く求めた。そして、刑務所側は「早ければ4月20日の午前に、蘭立華を仮釈放する」と言った。
中国語の明慧ネットは「2020年3月21日、遼寧省女子刑務所の警官は電話で蘭さんの家族に、『蘭立華が右側乳房の乳癌により癌細胞が両側の肺に転移し、両側性胸水、右側の鎖骨上方にしこり、腋窩リンパ節が腫れ、頭皮皮下結節腫瘍がある』などと、蘭さんの病状を伝えた」と報道した。
それを聞いた家族は蘭さんのことをとても心配し、4月14日と15日、刑務所に電話をして出向き、蘭さんの解放を一層強く要求した。自称、王院長(王瑩)と1人の警官(警号2105164)が窓を隔てて家族と対面した。警官は横暴な態度で家族に蘭さんが「転向」しないし、罪を認めないと話した。そして、この理由で蘭さんの仮釈放を拒否したと言った。
しかし、4月17日、刑務所側が家族に電話し、蘭さんの病状が悪化して生命の危険があると通知してきた。家族はすぐに無条件で蘭さんの解放を求めたが、「仮釈放の手続きをしなければならない」と刑務所側に言われた。しかも、刑務所側は「手続きする間、もしも蘭立華に何かあったら」と言い、責任を逃れようとした。
そして、家族が蘭さんと面会したいと言うと、張隊長が上司に相談してみると言った。その後、張は家族に電話で蘭さんとの面会は、蘭さんの夫しかできないと言った。家族たちは蘭さんが危篤だと聞いて、みな蘭さんに面会したいと刑務所に駆けつけ、刑務所の責任者に「蘭立華を連行したのも、判決を下すのも刑務所の勝手だが、蘭立華に刑務所内で何かあったら、責任を追及します。訴えてやります」と言うと、刑務所の責任者が「今、仮釈放の手続き中だ」と言った。
その後、刑務所側が家族に「皇姑公安分局付近で待ちなさい。面会させるために蘭立華を連れて行く」と知らせてきた。
家族は指定された場所に行くと、警官に「現在、疫病が蔓延している時期だから面会ができない。ビデオ通話しかできない」と言われた。家族が直接会いたいと強く要求しても、許可されなかった。家族は蘭さんの体のことを考えて、妥協してビデオ通話に同意した。
通話したとき、蘭さんは弱々しくて呼吸困難な状態で話す力さえなかったが、頭ははっきりしていた。家族は蘭さんに「師父を信じて、法を信じて、家に帰ることを信じて」と伝え、蘭さんはうなずいた。
家族と蘭さんは約十数分間テレビ通話をした。警官は家族に「今晩、病院の検査結果が出るから、土曜日に司法局に行って手続きをしなさい」と言った。家族は「これらの手続きは、刑務所側がやるべきです」と言ったが、応じてくれなかった。
仕方なく、家族は地元の司法局に行って事情を説明したが、「土日は休みだ」と言われた。
そして、家族はまた刑務所に電話し、司法局が休みだと伝えたが、「俺らは司法局の電話番号は知らない」と言い、取り合ってくれなかった。家族は「調べることが出来るでしょう」と言うと、「では、やってみる」と言った。その後、刑務所側が家族に電話し「司法局と連絡を取った。あなた達が土曜日にウィーチャットで資料を司法局に送りなさい。来週の月曜日にその結果が出る」と言った。
4月18日土曜日、家族はまた、刑務所側に言われた通りに資料を持って、8時に瀋陽医学院の前で待った。その後、サインをもらい、家族は蘭さんに電話をかけたが、健康状態がかなり悪くなったように感じた。家族は急いで刑務所に電話をかけ、すぐに蘭さんの解放を求めたが、「早くても、来週の月曜日の午前だ」と言われた。
蘭さんは瀋陽市蘇家屯区紅菱鎮に在住で、2018年11月6日、野菜を販売する年配者に「明慧卓上カレンダー」を1冊配ったために、連行された。その後、陽市蘇家屯裁判所は蘭さんに懲役3年10カ月の実刑判決を下したという。蘭さんが受けた残酷な迫害の詳しい状況は、明慧日本の「蘭立華さん 迫害され危篤状態でも なお拘禁」などを参考にされたし。