文/中国の大法弟子
【明慧日本2020年6月8日】
ある警察官の三退物語
刑務所に拘禁された時、私はある警官と知り合い、その後、この警官は私が住む地域の派出所に転勤して来ました。警官は優しそうな顔つきで体が大きく、喋るのも歩くのも落ち着いていて、悪い人ではないという印象でした。そのため、警官に会う度に私は必ず大法の真相を伝え、大きな災難が来た時に、無事でいることを心から願いました。
初めて警官に会って大法の真相を伝えた時、私は中国共産党(以下、中共)がこれまでの度重なる政治運動で多くの中国の国民を殺害したたこと、法輪功に罪を着せて数え切れないほどの冤罪を作ったこと、そして、神は必ず中共を滅ぼすから、脱党して平安を守るようにと話しました。しかし警官は聞きたがらず、私を避けて行ってしまいました。
2回目にこの警官に大法の真相を伝えると、警官は「給料を払ってくれる人の言う事しか聞かない。法輪功が給料をくれるのなら、法輪功の言う事を聞く」と言いました。
3回目は学校の放課後の時間帯でした。私が学生に大法の真相を伝えた時、この警官はここをパトロールしにやって来ました。「おまえ、ここで何をしているのか?」と、私が学生に真相を伝えていることを意識してか、警官の口調も表情もとても不機嫌でした。警官が私を連行しないことが分かっているため、私は警官の近くに行って、真相を伝えようとしました。警官は「もう家に帰って、晩御飯の支度をしなさい」と、ここを離れるようにと命じました。警官の優しさを感じた私は、大法の真相を知ってほしい、中共と断ち切って、早く平安を守ってほしいという気持ちが強く湧き上がり、思わず警官の手を掴んで、真相を伝えようとしました。警官は手を振り切って、「人に見られたら、困るだろう」と少し怒って言いました。
4回目、派出所の近くでこの警官に会った時、私は「ネット封鎖を乗り越えるソフトをあげるから、外の情報を見てください」と言うと、「僕はもうそれを持っている」と警官は淡々と答えました。
ある日、野菜市場でまた警官に出会いました。私は中共の腐敗政治や法輪功を迫害した罪悪、でっち上げられた天安門焼身自殺、今は学校の教科書からそれらの内容が削除されたこと、などを言いました。警官は「僕はもう定年退職した。もう関係がない」と言いました。
武漢新型肺炎が発生してから、野菜市場でまた、このまだ救われていない元警官に会いました。私はマスクを付けていましたが、警官に「私のことを分かりますか?」と聞くと、いつも冷たい表情をしていた警官は、とても嬉しそうに、「分かる、分かる」と言いました。「何度も中共が悪行の限りを尽くして、神は必ず中共を滅ぼすこと、三退して平安を守ることを言いましたが、あなたは聞いてくれませんでした。今回の新型肺炎はなぜ武漢で起きたか分かりますか? 武漢は法輪功を迫害する最も罪深い場所です。大法と李洪志師父を誹謗中傷するドキュメンタリー映画を一早く撮影したのは、武漢でした。法輪功を迫害する610弁公室の全国大会が初めて開かれたのも武漢で、最初に法輪功学習者から臓器を摘出して、臓器売買を行なったのも武漢の病院でした。武漢の市民は中国共産党に最も毒害されています。この中共ウイルスの第二波はまたやって来ます。早く脱党して、平安を守ってください。さもなければ、何もかも手遅れになります」とこんこんと言って聞かせました。
今回、この警官は真剣に私の話を聞いてくれて、「はい、はい、そうだね」としきりに頷いていました。「では、脱党してください」と私は言うと、警官は「ありがとう、ありがとう!」と嬉しそうに快諾し、そして、「『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』もしっかり覚えた」と言ってくれました。
私はさらに、「ご家族にもネットで三退をしてあげてください」と言うと、警官は頷いて承諾しました。