社会情勢に動かされてはならない
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文/中国の大法弟子 

 【明慧2020年9月14日】私は、とてもはっきりした夢を見ました。月明かりの無い夜、ある大きな村で、人々は眠りについていました。溶岩が地下から噴き出ましたが、誰もそれを知る者はいません。私は走って村人を起こしました。村の端にいる村人に知らせましたが、奥にいる人達には知らせませんでした。そして、私はひたすら山の頂上へ逃げていきました。山頂に到達したときに振り反ると、村人が全員死んでいました。夢の中の辛い気持ちは言葉では言い表せません。

 最近の中国国内での迫害情勢は未だに深刻であり、ある地域では大法弟子が大規模に連行されました。私達にはまだ気を緩める理由がありません。

 最近、国際社会で中国共産党(以下、中共)に対する各種の制裁措置が相次ぎ公開され、国際情勢が絶えず変化しています。それを同修の皆さんはよく理解していると思います。しかし、それに影響されてはならないことを同修の皆さんに注意してもらいたいです。

 中国国内にいる多くの大法弟子はネット封鎖を突破し、明慧ネットと動態ネットにアクセスすることが出来ます。ある同修の家では新唐人テレビを観賞することも出来ます。同修の間でも自然と国際情勢の話が出てきます。ある同修は嬉しそうに「国際社会はやっと目が覚めたか、私達はもう孤立していない」と言い、ある同修は「恨みが晴れた。中共はついに制裁にかけられることになった」と言います。ある同修は焦り始め「国際社会の歩調はなぜ遅いのか。ミサイルを一つ飛ばして、中共の頭を終わらせればよいではないか。そんなに難しいことではない」と嘆きます。ある同修は時間に執着し、妄想をたくましくして迫害はいつ終息するのかを予測します。ある同修は「円満飛昇はこんな感じだろうね」と浮ついています。

 人類社会で起きた如何なる変化も、法を正す需要に応じて按排されており、師父が全ての段取りを把握されていますので、私達がなぜ心を煩わされるのですか? それは全て人心だと思います。旧勢力は衆生を滅ぼすことを目的にしていますが、私達は衆生を救うことを目指しています。どんな情勢が顕れても法を正すことが終わっていない限り、時間を大切にし、もっと工夫をして衆生を救うことが私達の行うべきことです。それ以外のことに気を取られるのは漏れがあることです。最後になればなるほど肝心なのです。最後になればなるほど心を落ち着かせ、たとえ今終わっても、私達にとって喜べることは何もありません。どれほどの世人が壊滅されたのでしょうか。私達にはまだどれくらいの執着心が取り除かれていないのでしょうか。皆自分を測って、自分に点数を付けるなら、何点をつけられますか? 師父はどんなに心配されても、常に私達を励まされています。しかし、現状はどうでしょうか? 何人を救ったのかは自分が知っているはずです。ネットに書き込まれている世界情勢に終日釘付けになって、騒ぎ立てる同修は、師父と神々が私達を注目していることを知っているのでしょうか? 真に精進しており、時間の緊迫性を知っている同修はこれらの情勢に気を取られることは少ないと思います。それはまるで試験に挑む生徒と同じように、試験の終了時間が迫ってきているときに、時計ばかりを見る暇がないのと同じで、急いで回答を終わらせることこそ最優先なのです。

 実はある面から私達の修煉状態が着実であるかどうかは映し出されています。長年迫害を受けてきて、皆の心の中はとても辛く感じています。中国の国内にいる同修は特にです。しかし情勢が突然大幅に好転した時に、現在の私達の心性はこの楽観的な局面を受け止める容量がないのでしょうか? 良い展開が突然降り掛かったときの心の準備は不十分なのでしょうか? なぜ心が動じるのでしょうか? 将来、国際情勢がますます良くなりますが、その時にどんな状態で向き合うつもりでしょうか?

 師父は法の中で、羅漢の果位まで修めた人が執着心を起こしたため、2回堕ちたことを語られています。現在、時間に執着してはなりません。修煉の時間が間もなく終わろうとすることは事実ですが、次の一刻に修煉が終わっても、今現在は修める時間はなのです。修煉を緩めてはいけません。今のこの新しい情勢の顕れが私達にとって一つの試練ではないでしょうか? 将来、迫害が終わって、世人は腕を振り上げて大声で大法の素晴らしさを称える時でも、私達は自慢する歓喜心を持ってはいけません。今はなおさらです。この過程において、私達はどれくらいの執着心がさらけ出されたのかは、考えてみれば明かなものです。間もなく円満成就する修煉者の心性の境地は神の基準に近いです。神はその時にどんな状態でいるのかを想像してみたらどうでしょうか?

 これまで通り、私達の行うべきことをより良く行えるように務めましょう。遺憾を残さないようにしましょう。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/8/27/410959.html)
 
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