人には誤算があるが、天理に間違いはない(二)
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 【明慧日本2023年2月2日】(前文に続く)

 疫病の混乱3:薬が手に入らず、葬儀業界がひっ迫

 中国共産党は3年間のゼロコロナ政策で、解熱剤の販売に制限を設けていた。そのため、産業チェーンが断絶し、政策が急転したとしても、製薬会社の製造ペースが回らず、危機的な医薬品不足に陥った。一方で、人心が歪み、私利私欲を満たす者が多数おり、権力層が自らの利益のために権力を乱用した結果、薬の流通と循環のメカニズムが完全に乱れてしまった。中国の大手ソーシャルサイトBaidu(バイドゥ・百度)によると中国は現在、1日に2億錠の解熱剤を生産できるが、投機、買い占め、特権的な購入者のために、まだ不足している。フリー・アジアの報道によると、ネットで薬を購入し、届いたら中の薬が無くなっていた(誰かに宅配便の箱に穴を開けられたため)人がいたことがわかった。

 PCR検査の企業は肥大し、今度は葬儀業界が重症者の急増で値上がりしている。2022年12月末から2023年1月までの期間で、葬儀社の動画が多数流れている。北京の死者のピーク時に葬儀場に長蛇の列ができ、13万元の追加料金を支払えば急ぎで対応してもらえるとのこと。これは自家用車のナンバー抽選販売よりも高いだろう。軍上層部は火葬も待てない。元第二砲兵の王副司令官は13日に亡くなり、その息子は誰かに頼んで火葬してくれる関係を探したが、結局は房山民間火葬場で火葬することになったという。国家衛生健康委員会専門家グループ長の鍾南山氏は「流行の死亡率は0.1%以下だ」と発言すると、一部のネットユーザーは「流行の深刻さを過小評価している」と批判した。

 疫病の混乱4:平和を装い繕って、海外援助を断る

 感染者の死体が山積みのように葬儀社に並べられているにもかかわらず、中国共産党は相変わらず平和であるかのように装い繕っている。中国中央テレビは大晦日のカウントダウン番組「2023年春晩」で、「中国の新時代、より良い生活」というテーマを公開した。ポータルサイト網易の記事「2023年CCTV春晩の中止を求める声が高まっている」がネットユーザーの話題を呼んだ。「無数の一般人が救急車を待ち切れず、訃報が増大しているのに、常識のある人間が、イベントをやっていられるのか」と訴えかけている。しかし、同記事はすぐに削除された。

 そればかりか中国共産党は、アメリカやドイツなど西側諸国からのワクチンや医薬品、中国への援助を拒否している。中国共産党外務省の汪文斌氏は、我々には流行を克服するための制度的優位性があると述べた。中国は新型コロナウイルによる死亡の定義を改定し、世界で最も定義が厳格な国となった。それと同時に、中国の主要病院は死亡診断書に新型コロナウイルによる死亡を記載することを拒否している。

 中国共産党のいわゆる制度的優位性は、本質的に人間性に反している。

 天の理に間違いなし:中共ウイルスが共産党党員を蝕む

 霧の向こうには晴れ間が広がっている。中国共産党はあれこれと手を尽くしたが、結局は自分の首を絞めることになった。3年間のゼロコロナ政策で、国庫も国民の心も空っぽになった。急遽、政策転換してできるだけ速く、全国民の感染と経済の全面的な回復を求めようとしても、思わぬ結果となった。中共ウイルスは、中国共産党の党員や関連者を中心に広がっている。

 最近、中国共産党の権力窃取、人民を騙す支配に貢献・協力し、人民を洗脳してきた、文芸、学術、科学、政界、軍隊などの分野の有名人、著名人、学者、学識者が相次いで亡くなっている。

 その多くは、若くて「将来有望な」人たちであった。2022年12月30日、大ヒットドラマ『外交の嵐』で初期の共産党地下工作員・王炳南を演じ、プロの俳優としても活躍していた元CCTV司会者・傅大勇(42歳)が死去した。表向きは癌で亡くなったが、実はこの時期の死因は、コロナ感染によるものが多い。2022年12月18日、京劇役者の儲蘭蘭(39歳)、12月29日には中国航空宇宙科学工業第二研究院のミサイル専門家の李君龍が新型コロナで亡くなった。12月23日には中国科学院院士の蔣華良(57歳)、21日には中国共産党のプロパガンダ劇『紅旗溝』の脚本家、楊林(60歳)が死去した。

 また、 法輪功を誹謗中傷した有名人も亡くなった。例えば、人民日報の記者・楊亮化は12月15日、監督・陸暁光は12月24日に亡くなっている。陸暁光の劇団タッフは、法輪功を誹謗中傷する番組を何度も演出していた。

 法輪功の創始者である李洪志氏が2020年に発表した「理性」で、「今の『中共ウイルス』(武漢肺炎)のような疫病は目的と目標を定めています。中共ウイルスは中国共産党の党員、支持者を淘汰するためにやってきたのです」「人間は、自分自身のここが良くない、改心の機会を与えてくださいと心から神に懺悔すべきです。これこそ対策であり、特効薬なのです」と述べている。

 また、李洪志氏は「中共邪党を遠ざけ、邪党を支持しないことです。なぜならば、邪党の背後にいるのは赤色の魔だからです。ならず者のように振る舞い、悪事の限りを尽くしています。神は邪党の根絶に着手し、支持者は全部淘汰されます。信じなければ、今後の展開を見守ればよいのです」と述べている。

 今回の流行の波は、無秩序の中に秩序があり、混沌としていながらも定められたものがあるとすれば、このような理を説いているのだろう。昔から言われているように、疫病には目があり、パンデミックは人類を浄化する目的で一定期間ごとに現れる。今日の人類の災いの最大の原因は中国共産党にあり、それに属している者は当然、粛清の対象となる可能性が高い。

 真実を知り、良い未来を迎える

 中国共産党は誕生以来、農地改革、三反五反、反右派運動、文化大革命、六・四事件、1999年7月20日の法輪功への迫害など、悪事をやりつくし、少なくとも8000万人を死亡させた。数億人の修煉者が社会と敵対関係に追い込まれた。江沢民の腐敗した国家統治の下で、中国国内のすべては金の亡者になり、女性の人身売買、麻薬、偽物が氾濫し、法輪功学習者から生きたまま臓器を摘出するような悪事をし出した。今、すべての中国人がその報いを受けており、疫病が横行している原因の一つでもある。

 古代ローマの皇帝ネロはキリスト教徒を迫害し、その後数世紀の間に古代ローマで4つの大災害が発生し、そのたびに数十万から数百万、数千万人が死亡した。皇帝ネロは紀元68年にローマの暴動で死亡した。紀元79年、ローマの街は死体であふれ、皇帝ティトゥスは殺された。紀元166年には「アントニヌスの疫病」が流行し、16年間にわたって人口の7%から10%が死亡し、ローマの人口の1/3にあたる500万人が亡くなった。紀元250年には「シプリアヌスの疫病」が発生した。 541年、東ローマ帝国を襲ったユスティニア・ペストは世界中に広がり、6世紀を通じて5回の大流行で3000万〜5000万人の犠牲者を出した。

 ローマのペストを生き抜いたヨハネは、聖人伝の中で「我々の子孫は、我々の罪のために受けた恐ろしいペストにおののき、ショックを受け、我々不幸な人々が受けた罰によって賢くなり、神の怒りや将来の不幸から自分を救うことができる」と記している。

 中国共産党が法輪功を迫害してから23年が経ち、その間、2003年のサーズ疫病、2020年の武漢肺炎を経て現在に至るが、規模はより深刻になり、死者数がどんどん増えている。人々、特に中国人は中国共産党が働いた悪事を認識し、中国共産党と一線を画してこそ、よい未来を迎えられるだろう。

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/1/2/454399.html)
 
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