瀋陽市:法輪功修煉者が省女子刑務所で迫害され死亡
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 【明慧日本2013年6月19日】遼寧省瀋陽市で今月3日、夏に入ってから初めて大雨が降った。滝のような大雨はごろごろという雷鳴を伴い、まるで天も悲しみ泣いているかのようだった。この日の前日、瀋陽市大東区の法輪功修煉者・呉淑艶さんが遼寧省女子刑務所で約7年間残酷な迫害を受け、肝臓の腹水に苦しんだ後、80歳の父親の悲しみと、夫と娘への恋しい思いを後にしてこの世を去った。

 呉淑艶さん(47歳前後)は法輪大法を修煉してから、「真・善・忍」に従って良い人を目指していた。呉さんは中共(中国共産党)が法輪功に罪を着せて民衆を騙しているのを見て、善の心を持って周りの人々に法輪功が中共に迫害されている真相を伝えた。2006年5月24日、呉さんは長安派出所の警官に強制連行された。呉さんの自宅のパソコン、プリンタ、及び多くの関連資料も非合法に没収された。同日、呉さんの夫・馬江さん(黎明会社の従業員)は仕事を終え帰宅途中に、「物を取りに行こう」という警官の嘘に騙されて強制連行された。呉さんは不当に瀋陽市刑務所に、馬さんは大東区八棵樹刑務所に監禁された。当時、自宅には70歳過ぎの老人と中学生の娘がいて、面倒をみる人がいないばかりか、経済的にもとても困難であった。

 呉さんは不当に懲役7年の刑を言い渡され、遼寧省女子刑務所7管区に監禁された。昨年、呉さんは迫害され、肝臓に腹水の症状が現れた。病院で最終的に診断を受けた後、呉さんが長く生きられないことが分かり、刑務所側は責任を逃れるために、呉さんを病院に入院させ治療した。しかし、呉さんの家族に通知した後、直ちに呉さんだけを病院に残してそこを去った。呉さんは6年半にわたって同刑務所で迫害された後、やっと自宅に戻った。

 しかし、約7年間という長い間、刑務所で肉体的に残酷に迫害され、信仰の自由を剥奪され、精神的に厳しい試練を受け、そのうえ家族を限りなく心配していたため、呉さんは心身ともに極めて大きく傷付けられていた。

 呉さんは依然として迫害がもたらした病気に苦しんでいたが、家族はやっとこれからはしばらく平穏な生活ができると思っていた。しかし、呉さんが自宅に戻ってからまもなく、街道派出所の警官6、7人が恐ろしい勢いで呉さんの自宅に訪れ彼女を脅迫した。落ち着いていた呉さんはまた極めて大きな恐怖に陥り、病状が急激に悪化して肝臓の腹水は更に酷くなり、腹部は臨月の妊婦ほど大きくなり、一日中横になって寝ることができなくなった。

 このような状況が5カ月ほど続き、その間、派出所の警官は絶えず呉さんの家に行って生活を侵害した。呉さんの家族に圧力をかけ、ひいては脅した。また、呉さんの世話に訪れた法輪功修煉者を尾行した。

 同年、呉さんが不当に刑務所に監禁されていた時、娘はまだ中学生、父親は70歳過ぎで、夫も不当に監禁されていた。その後、多くの人の力で救援され、呉さんの夫は自宅に戻ることができた。呉さんは中共による絶えない迫害を受け、今月2日午前9時55分、親族を残し遺憾を抱いてこの世を去った。現在、80歳過ぎた父親、成年になった娘、そして7年近く自分を待っていた夫に対して、呉さんは娘としての親孝行、母親としての責任、妻として心残りだったという。

 今月4日、多くの親族と友人らは重い気持ちで呉さんを見送った。ただ「真・善・忍」に従って良い人を目指したために、呉さんは無実の罪を蒙った。呉さんの境遇は、時間の推移につれて隠され忘れられることはない。必ずすべてが明らかになる日が来る。呉さんに対して迫害に加担した人たちは、もしいまだに自分を悔い改めず、自分の罪過を償わなければ、最終的に被告の席に座り、歴史的な審判と天の懲罰を受けるだろう。

 法輪功修煉者に対する迫害に加担した警察、検察、裁判所、司法関連の人たちが、自分の未来をまじめに考え、自身の未来のために善良な行為を選択するよう望む。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/6/10/275170.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/6/15/140503.html)
 
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