黒竜江省:刑務所に10年間拘禁された女性が受けた迫害事実
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 【明慧日本2013年8月16日】黒竜江省の密山市・牧畜局幹部の邵影さん(45歳女性)は法輪功を学んでいるという理由で、労働教養所や刑務所に拘禁され、残酷な迫害を受けてきた。今年2月1日、やっと刑務所から出られたという。

  中共(中国共産党)当局は1999年7.20、法輪功への迫害を開始した。邵さんは7月22日、当局政府に法輪功への迫害停止を求め、北京に行った。 そのことで、邵さんは地元の公安局の警官に200元の罰金を科された。同年12月6日、邵さんは再び北京へ行き、法輪功への迫害停止を陳情したが、北京で警官に連行された。そして、地元に送還され、留置場に拘禁された。

酷刑演示:背铐

拷問の実演:腕を背中に回され手錠をかけられる

  邵さんは留置場で、両腕を背中に回されて手錠をかけられた。しかも、頭を下に向けさせられ、腕と身体の間に瓶を挟まれた。邵さんは、めまいと吐き気をもよおし、意識不明になってしまった。その後、警官は邵さんの家族から4000元をゆすり取った。

 2000年1月、市公安局の警官は、邵さんを「転向」させようと企てたが、邵さんに拒否された。警官は怒って、「転向しなければ、お前に40キロの足枷をつけてやる!」と脅迫した。その後、警官は邵さんをハルビン市万家労働教養所に送り込み、1年の労働教養処分を科した。

 教養所の環境はきわめて劣悪で、邵さんの全身には疥癬ができ、膿みと血が出て耐えられないほど痒かった。しかも、邵さんは教養所の病院の医者にさじで疥癬を擦られ、全身に痛みが走った。また、警官は修煉者たちを転向させるため、法輪功を誹謗中傷するビデオを強引に見せたり、邪悟者を利用して修煉者たちを囲んで攻撃した。また、トイレに行かせなかったり、顔を洗わせなかったり、食事を満足に与えなかった。邵さんはそれらの迫害を受け、夜は寒い会議室の椅子や図書館の椅子で就寝させられた。

 2000年12月、邵さんは労働教養期間を満了したが、「転向」しないという理由で延長された。邵さんは断食して不当な期間延長に抗議したが、独房に入れられ、1カ月間拘禁された。その間、邵さんの心拍数がかなり少なく、血圧が測れないほど低く、脈拍がなくなるなどの症状が現れた。それで、警官は邵さんへ強行に点滴をし、野蛮にも灌食を行った。

酷刑演示:野蛮灌食
 拷問の実演:野蛮な灌食

 2001年6月中旬、労働教養所は法輪功修煉者たちに「三書」にサインをするよう強要したが、邵さんは拒否した。6月19日、警官は「サインしなければ、お前を男の監区に入れるぞ」と邵さんを脅迫した。その後、邵さんは2カ月間独房に入れられた。

 労働教養期間が延ばされた邵さんの情報が、明慧ネットで暴露されたため、2001年8月22日に解放された。家に帰ったが、当局は邵さんの夫に「毎日、家で邵影を監視するのだ」と命じた。12月、邵さんは監視から逃れるように、ハルビン市に行ったという。

 2003年2月2日(旧暦のお正月)、邵さんは新年の挨拶のために、知り合いの修煉者の家に行く途中で、近くで待ち伏せていた私服警官に連行され、ハルビン市国保大隊で拷問を受けた。

酷刑演示:绑在铁椅子上电击
 拷問の実演:鉄の椅子に固定して電気ショックを加える

 国保大隊で邵さんは鉄の椅子に固定され殴打された後、スタンガンで電気ショックを加えられた。警官はスタンガンを邵さんの体や手に当て、邵さんの手は自由に動かなくなり、腫れ上がった。しかし、警官はさらに、邵さんの服を脱ぎとり、紐で呼吸困難になるまで体をきつく縛り、邵さんの下着もまくり上げ、長時間にわたり胸と背中に電気ショックを加えた。

 そこで、意識もうろうになった邵さんは警官に髪の毛を引っ張られ、口を覆われて鼻からからし油を詰め込まれた。意識不明になると、冷水を浴びせられ、気がつくと、再び鼻にからし油を詰め込まれる、これが深夜の3時まで続いた。警官らは疲れて寝たが、邵さんは手錠と足かせをつけられ、鉄の椅子に座らされたままであった。

酷刑演示:地环
 拷問の実演:手足に枷をつけられる

 翌日、邵さんはハルビン市第2留置場に移送された。留置場でも長時間にわたり小さい椅子に座らされ、侮辱され、トイレに行く許可がでなかったので失禁してしまった。これらの一連の迫害に対して、邵さんは断食して抗議を行ったが、灌食をされた。

 2003年8月、邵さんはハルビン市動力区裁判所に懲役10年の実刑判決を宣告され、留置場から黒竜江省女子刑務所に移送された。

 刑務所でも邵さんは「転向」しないため、特別監区(厳しく監視される監区)に移された。特別監区では365日、朝6時から夜8~9時まで、小さい椅子に座らされ、監視役の人がそばで監視した。そのため1年後、邵さんは腰筋過労で、椎間板ヘルニアと座骨神経痛になった。2年8カ月間も特別監区に拘禁されていた。

长时间罚坐小凳子
 拷問の実演:長時間、小さい椅子に座らされる

 2006年11月28日、邵さんは第1監区に移されたが、再び小さい椅子に座らされる迫害を受けた。

 2007年5月9日、邵さんは再び特別監区に戻され、新たな手段で迫害を加えられ、転向を強要させられたが、屈しなかった。

 2012年6月29日から、邵さんは独房に28日間入れられた。真夏の7月、独房の湿度は高くて暑いため、汗が止まらなかったが、邵さんは少しの食べ物しか与えられず、顔や体を洗うことも許されなかった。7月26日、独房から出された邵さんは歩くこともできず、痩せこけていたという。

 刑務所で数々の迫害10年を受け、邵さんは今年2月1日、やっと解放された。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/7/27/277251.html)
 
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