【明慧日本2013年10月15日】遼寧省大連市の法輪功修煉者・王建さんは留置場に1年あまり拘禁されている。王さんの家族は今月11日、王さんが先月初め頃から、断食をして不当判決に抗議を行っていることを知り、弁護士に王さんとの面会を頼んだ。弁護士は留置場へ行き、王さんとの面会を求めたが、留置場側に「来週会いに来い」と言われたという。
先月17日、王さんの弁護士は再び留置場へ行き、王さんと面会しようとしたが、留置場側は「ここには王建という人はいない」と言った。その後、王さんの家族が様々な部門に尋ねた結果、王さんは秘密裏に遼南刑務所に移送されたことが分かった。
昨年7月6日、王さんは大連市商業銀行沙建支店の職場で中山区公安支局・国保(国家安全保衛)大隊の警官に不当に連行された。警官らは王さんから家の鍵を奪い取った後、王さんの家に不法侵入した。野菜の料理をしようとした王さんの父親(70代)は、突然、不法に押し入ってきた3人の警官を見て、非常に驚いた。警官らは「俺らは中山区公安支局・国保(国家安全保衛)大隊の警官だ。『新唐人テレビの受信アンテナを設置した』という理由で、お前の息子の身柄を拘束した」と言った。1人の若い警官は父親を監視して、電話を取ることも許さず、来客者も入れさせなかった。他の2人の警官は家宅捜査を行い、王さんのパソコン、プリンタ、大量の現金、私物を没収し、王さんの通勤用の車を「犯罪道具」として没収した。それから、王さんの家の受信アンテナも没収した。警官らは家宅捜査を行う際に、法的書類を何ら提示しなかった。
王さんが連行された日、大連市公安局・国保(国家安全保衛)大隊は100人近くの法輪功修煉者を不当に拘束し、その中の20人に労働教養を科した。教養所に拘禁された修煉者の中の1人は迫害により死亡し、数人が障害を負ったという。
当局の司法部門は王さんへの犯罪証拠を作成するため、王さんの案件を中山区から沙河口検察院に移した。王さんの家族は王さんのため、正義感のある弁護士を雇った。弁護士は昨年11月15日、手続き書類を直接手渡すために裁判所へ行った際、沙河口裁判所が6日後、王さんに対して裁判を行なうことを知った。しかし、裁判所は王さんの家族、弁護士、王さん本人にすらこのことを知らせなかったという。
11月21日10時、王さんに対する不正な裁判が行われた。法廷で弁護士は「王さんは法輪功を学んでいますが、何1つ国の法律に違反していません。しかし、警官が王さんを連行したこと、裁判所が王さんに裁判を行なう過程の全ては、違法行為です。ですから、無条件に王さんを解放しなければなりません」と弁護した。弁護士が弁護を終えたところで、傍聴席から大きな拍手が沸いたという。
その後、家族は裁判官と会い「法律に従って仕事をしてほしいです。それに法輪功修煉者が罪になるという法的根拠を見せてください」と頼んだが、裁判官は高慢で野蛮な態度を取り「みんな、私に法的根拠を出してほしいと言うが、私は共産党員で、共産党の規定を執行する。王建にはすでに懲役7年の判決を下したぞ」と言った。
それから、今年5月9日、5月14日、5月17日、弁護士は連続3回も王さんの無罪解放を求める文書を提出したが、沙河区裁判所は今年6月、王さんに懲役7年の不当判決を宣告した。その後、王さんは上訴したが、裁判所は1審の判決を維持した。そのため、王さんは断食をして不当判決に抗議したという。