遼寧省:迫害され弱った法輪功修煉者 再び拘禁
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 【明慧日本2014年2月21日】遼寧省の東港市裁判所は昨年6月20日、法輪功修煉者・郭運蘭さんに「重病のための服役中の一時出所の手続き」をするように通知した。しかし、裁判所に行った郭さんを警官はその場で連行しようとしたため、驚いた郭さんはショックを受けて倒れてしまった。警官は失神した郭さんを丹東市第1病院に運び、検査を受けさせた。病院の検査で、郭さんは重い脳梗塞と高血圧を患っていると診断されたが、丹東(たんとう)留置場に勾留された。

 8月21日、東港市の司法関係部門が結託し、郭さんに懲役3年の実刑判決を宣告し、瀋陽市女子刑務所に拘禁した。

 郭さんは法輪功を学んでから、家族や近隣の人に優しく接し、睦まじい幸福な家庭を築いた。しかし、中共(中国共産党)当局は1999年7.20から、法輪功に対する弾圧を開始した。郭さんは法輪功を学び続けたため、14年間に6回、不当に連行され、労働教養1回、実刑判決2回を受け、計4年半、迫害された。

 1999年8月12日、郭さんは北京へ行き、法輪功に対する迫害停止を求めたが、警官に連行されて15日間拘留され、3000元をゆすり取られた後に釈放された。しかし、9月になって、郭さんは再び連行され、労働教養1年を宣告されて馬三家労働教養所に拘禁され、恐喝、拷問などの迫害を受けた。

 2002年4月9日、市国保(国家安全保衛)大隊と花園派出所の警官は、郭さんの家へ行って家宅捜索を行い、法輪功の関連書籍・10数冊を没収し、郭さんを不当に連行して市の留置場に拘禁した。その後、警官は証拠を捏造し、郭さんに懲役3年の不当判決を宣告して瀋陽市大北刑務所(現在の瀋陽市女子刑務所)に送った。

 刑務所で郭さんは再び洗脳を強要され、酷い拷問を受けたため、記憶力を失ってしまった。解放されて帰宅した郭さんは、法輪功の修煉を続けて記憶力を取り戻したという。

 2010年9月12日午前、郭さんは長山鎮の親戚の家へ行く途中、出会った人に法輪功が迫害されている真相を伝えたため、長山派出所の警官に連行された。その後、警官は郭さんの家の家宅捜索を行い、法輪功の関連書籍3冊、法輪功の小冊子とDVDなどを没収し、郭さんを丹東市留置場に拘禁した。東港市公安局は証拠を捏造し、郭さんの案件を東港市検察院に送った。

 丹東市留置場に2カ月間拘禁された郭さんは、警官に殴打されたため、記憶喪失の症状が現れた。11月19日、郭さんは下半身から大量出血したため、丹東市婦人児童病院に搬送されて応急手当を受けた。その後、郭さんは仮釈放となって帰宅した。

 2010年12月末、東港市検察院は郭さんを起訴し、東港市裁判所は身元確認のため、2回、郭さんを呼び出した。郭さんは迫害を避けるため、家を離れたが、長山派出所の警官は何回も郭さんの家へ行って騒ぎたて、ネット上で郭さんを指名手配した。

 2011年6月下旬、自称丹東市公安局、国保(国家安全保衛)大隊の男女2人の警官が郭さんの家に不法侵入し、最初は「郭運蘭は刑務所外の服役の判決を下された」と言い、後に「郭運蘭は指名手配された」と言った。2人は郭さんに法輪功の修煉を放棄するように迫り、法輪功を誹謗中傷する文書を書くように強制したが、郭さんは拒否した。そして、警官2人は郭さんをパトカーに向かって引きずると、ショックを受けた郭さんは、地面に倒れて失神してしまった。 

 しかし、警官は郭さんをパトカーに押し込み、郭さんの夫も一緒に連行した。丹東市公安局・国保大隊の警官は郭さんを留置場に送ると脅し、郭さんの夫に郭さんの「保証人」になるように要求し「保証書」に署名、拇印を押させた。その後、郭さんは帰宅させられたが、ネット上では指名手配になっている。

 2011年8月12日、郭さんは長山派出所の所長・呉大竜に呼び出された。呉は「検察院へ一緒に行って署名をし、案件を終わらせる」と言った。検察院に着くと白紙にサインするように強要された。郭さんは「白紙に署名する意味があるのか?」と聞くと、警官は「署名すれば、お前が自由になれる」と言った。それで、郭さんは白紙に署名をしてしまった。

 9月20日、警官は郭さんの夫に電話し「夫婦一緒に裁判所へ行って署名すれば、案件が終わる」と言った。そして、郭さん夫婦は東港市裁判所へ行ったが、裁判所の関係者は起訴状と「10月1日以降、郭さんに対する裁判を開廷する」という通知書を渡した。

 昨年6月20日、長山派出所の警官は郭さんの娘に電話をかけ「お母さんの重病のための服役中の一時出所の手続きをするための書類に署名しなければならないので、裁判所に来るように」と言った。

 警官の話を信じている親子は裁判所へ行った。裁判所に着くと、警官は郭さん1人が部屋に入るように要求した。昼になっても郭さんは部屋から出てこなかった。部屋で何が起きたのかは不明であるが、郭さんは部屋に入ってしばらくすると意識不明になり、丹東市第1病院に搬送された。郭さんは重い脳梗塞と高血圧症と診断され、医者に危険な状態だと言われた。

 しかし、裁判所は郭さんを丹東市留置場に送った。留置場は健康診断で、郭さんの病状が重いと知り、入所を拒否したが、裁判所は諦めず、東港市センター病院で嘘のカルテを作り、郭さんを不当に留置場に拘禁した。

 8月5日、郭さんは裁判所に不当に裁判を開廷された。傍聴席には郭さんの娘1人しか入れなかった。その1週間後、郭さんは秘密裏に懲役3年の実刑判決を宣告され、21日に瀋陽市女子刑務所に拘禁された。しかし、家族はいまだに判決書を受け取っていない。

 刑務所に入所の際の健康診断で郭さんは脳梗塞と高血圧症が見つかり、直接、郭さんを刑務所病院に監禁した。夫は郭さんとの面会のとき、郭さんは歩くことができず、人に支えられて出てきた。精神状態も健康状態も悪くなっていることが分かった。刑務所の警官は夫に「郭運蘭は病気で重病のための服役中の一時出所の条件を満たしてはいるが、転向しないため一時出所は許さない」と言った。

 郭さんは現在、刑務所の病院に拘禁されている。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/12/16/284044.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/2/10/145318.html)
 
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