タクシー運転手 落し主を探しながら真相を伝える
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子 悟明

 明慧日本2014年3月9日】今年の1月末、私達の地元で「大法弟子の運転手がバッグの落とし主を探す」という話題で持ちきりになりました。

 今年の1月26日、旧正月の数日前のことでした。人々は慌ただしく正月用品を買い込み、大小の荷物を持って、車で家に帰りました。私はタクシーの運転をしながら、乗客に次から次へと大法の真相を伝え、乗客はそれぞれに真相が分かったと言いました。

 翌日、車を清掃していた時、車内でバッグを一つ発見しました。間違いなく乗客の忘れ物であり、今、きっと焦っているだろうなと思いました。バッグを開けて落とし主の身元が分かる物、手がかりを探しましたが、結局、買い物らしい新品の洋服以外、何も見つかりませんでした。私は修煉者です。このことは決して偶然なことではなく、私の修煉に関係があると確信しました。私は考えました。落とし主を探すことを利用して、真相を伝えてはどうだろう。そう考えて、私は車で駅まで行き、落とし主を待ちました。また、他のタクシー運転手にも落とし主の情報を集めるよう頼みました。

 しかし2日が過ぎても、全く情報が入ってきませんでした。旧正月が近づいているし、落とし主はきっと困っているでしょう! 私は師父にお願いしました。「師父、私は今日、落とし主を探しながら、法輪大法の真相とその素晴らしさを伝えて法を実証しようと思います」と心の中で念じながら、26日当日の乗客を一人一人思い出して、最終的に小程村の人に絞り込むことができました。

 そこで、私は車を小程村まで走らせました。この村は人口2千人あまりです。村には二つの大通りがあり、南側の道を走り、とにかく真相を伝えやすく、また落とし主が見つかりやすいように人の集まる場所に目星をつけました。ある家の前で7、8人が集まっておしゃべりをしていました。近づいて行って「こんにちは。ここに住んでいる人が先日、私のタクシーに買い物のバッグを忘れていきました。誰かその話を聞いていませんか?」と話しかけました。村人達はしばらく唖然として、「今の世の中にこんなに良い人が本当にいるの?」と、半信半疑で私を見つめました。「安心してください。私は大法弟子です。大法弟子なら誰でも私と同じようにすると思いますよ」と説明しました。別の村人が「法輪功の修煉者は良い人だと聞いていましたが、本当ですね。村の東部に行って聞いてみたらどうでしょう」とアドバイスしてくれました。

 私は村人に教えられた方向へ進み、村の東部で最も人々が集まる場所にたどり着きました。「こんにちは。先日、私のタクシーに買い物のバッグを忘れた乗客がいましたが、今日はその落し物を届けに来ました」と村人達に話した途端、中年の男性が「ああ、この人は生きている雷鋒(らいほう、人民に奉仕する人の代名詞)だ! わざわざ落とし主を尋ねて来るなんて、本当に良い人っているんですね!」と、やや興奮気味に話しました。「私は大法弟子です。真善忍に基づいて行わなければなりません」と答えました。その時、皆は口々に「法輪功の修煉者は本当に素晴らしい!」「皆が法輪功修煉者みたいに良い人になれば社会の治安もよくなるだろうに!」と言いました。「村の北部に行って、また聞いてみたらどうでしょう?」とアドバイスしてくれました。

 教わった通りに小程村の北部まで移動しました。このように村の西の端から東の端へ、次から次へと落とし主を探しながら、大法の真相を伝えていきました。大法を実証する目的は達せましたが、しかし落とし主がなかなか見つかりませんでした。「修煉においてまだどこかに隙があり、しっかりできていないということだろうか?」と内に向けて反省しました。その時、「そうだ。村の責任者、書記にまだ真相を伝えていない」と、ふっとひらめきました。

 村人に案内されて、無事に村の劉書記に会うことができました。劉書記は大法弟子がわざわざ落し物を届けに来てくれたと聞いて大変感激しました。直ちに村内放送で「村民の皆さん、先日買い物バッグをタクシーに忘れた心当たりのある人がいましたら、すぐ村委員会事務所まで来てください」と知らせてくれ、引き続き3回も繰り返しました。

 村のあちこちから称賛の声が聞こえ、落し主探しの話が村全体に広まりました。そこで私は、「劉書記、法輪功修煉者は良い人達だと理解していただいて本当に良かったです。法輪大法は100以上の国や地域にまで広く伝えられ、世界中に知られています。これから大法の真相を伝えている大法弟子、あるいは大法の資料を配っている大法弟子を見かけたら、くれぐれも阻止しないでくださいね」と劉書記に真相を伝えました。劉書記は「国民には信仰の自由という正当な権利があり、私は干渉しませんよ」と、躊躇することなく答えました。

 書記と話に花を咲かせていた頃、突然中年の女性が飛び込んで来て「ああ、それは私のです! 私のです! あの日、タクシーに乗っていた時、ずっとあなたは『法輪大法は素晴らしい』と話していたので、必ず戻ってくると信じていました。やはり私の予想は当たっていました。本当にどうもありがとうございました!」と興奮気味に話しました。私はその女性に「私の師父に感謝してください! そのすべては私の師父が教えてくださったのです」と言いました。

 今年の旧正月前後に、大法弟子がバッグの落とし主を探したという話が地元で広く伝えられています。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/2/27/288100.html)
 
関連文章