【明慧日本2014年5月31日】甘粛省の天水市北道区・秦州区公安分局・各派出所は昨年12月28日午前、大勢の警官を出動させ、13年間の放浪生活を強いられた看護士の肖彦紅さん（50歳女性）を含む法輪功修煉者31人を連行した。警官は肖さんなど、9人の修煉者を留置場に拘禁し、手枷足枷をつけ、トラの椅子に座らせるなどの拷問を加え、自白を強要した。
肖さんは天水市の甘谷県留置場に拘禁され、3カ月間迫害を受けた後、蘭州市龚家湾洗脳班に移送された。
1996年の始めごろ、肖さんは法輪功を学び始めた。肖さんは同じく修煉者である李文明さんと知り合って、1999年7月に結婚した。しかし、新婚夫婦は中共（中国共産党）当局が法輪功への弾圧を開始したため、普通の生活を送ることはできなった。
1999年7月21日朝3時、蘭州市七里河公安分局の警官十数人は蘭州機関車工場に行き、当直していた李さんを連行し、当直室と李さんの自宅の家宅捜索を行った。警官は李さんが学んでいる、法輪功関連書籍と法輪功の功法のビデオなどを大量に没収した。その後、李さんのことを知った蘭州市の法輪功修煉者たちは続々と省政府の前に集まり、李さんの解放を強く求めた。
その日の午後、李さんの解放を求める肖さんなどの修煉者たちは応接室に連れて行かれたが、20分間ほど待たされた後、応接室の裏口から出るよう要求された。しかし、裏口から出ると、修煉者全員が警官に止まっている車に押し込まれた。車は省政府の裏口から出て、あるホテルの前で止まった。修煉者たちはホテルの最上階の大きな会議室に連れられ、厳重に監視された。12時過ぎ、一人一人が外に呼ばれた。肖さんは呼ばれて、「国は法輪功を学ぶことを許さない。自分の家で学びなさい」と女性職員に言われた。
翌日、肖さんなどの修煉者は再び、省政府の前で李さんの解放を求めたが、バスに押し込まれ、七里河体育場に強制的に連れ去られた。
その後、肖さんは法輪功の修煉をやめるようと、職場や家族から圧力をかけられたが、「法輪功の修煉で健康を取り戻し、道徳が向上でき、重大な交通事故も避けられた。私の命を救って下さった法輪功の師父の恩を忘れてはいけない」と、修煉を続ける決心をした。
1999年11月の初め、肖さんは1人の法輪功修煉者とともに、七里河の街で 七里河公安分局の警官に連行され、楊家橋派出所に行政拘留された。1週間後、刑事拘留になった肖さんは西果園留置場に移送された。留置場の環境はきわめて悪く、食事もトイレも同じ部屋でさせられ、大きな鼠が弁当箱の上や、ベッドの上を走り回っている。肖さんは全身にしらみがわき、毎日労働を強いられ、ノルマに達しないと、体罰などを加えられた。
2000年1月末、肖さんは1年の労働教養処分を下され、平安台労働教養所に移送された。教養所で肖さんは修煉者たちの間で話すことを許されず、24時間監禁され、強制洗脳を受けた。
2001年21日、労働教養期間を満了した肖さんは解放されず、教養所から直接、洗脳班に送られた。2001年3月、肖さんは「強いられて書いた法輪功を放棄するという書面保証を無効とする」と明慧ネットで声明したため、洗脳班から再び、西果園留置場に拘禁された。長期にわたって、肉体的・精神的な苦しみを与えられた肖さんは健康状態が悪化し、9月12日に大沙坪病院に運ばれ、中旬に新疆にある実家に帰らせた。
同年の11月、肖さんの夫・李さんは労働教養所から解放された。しかし、李さんの勤め先は李さんを帰宅させず、会社に監禁した。それで、李さんは断食して不法監禁に抗議したが、華林坪洗脳班に移送された。
2002年2月、李さんは洗脳班から抜け出せたが、9月に「地元のテレビで、法輪功迫害の真相を放映した」という理由で、4度目の連行となった。警官は李さんに自白強要のため、拷問を加えた。その結果、李さんは危篤に陥ったが、裁判所に懲役20年の重刑判決を言い渡され、蘭州市の大砂坪刑務所に収容された。
刑務所側は家族でなければ面会を許さないと言ったが、李さんは孤児であった。刑務所では侮辱や拷問などの迫害を受けているが、友人が李さんと面会しようとしてもできない状況である。
肖さんは実家に帰っても、当局に騒ぎ立てられたため、実家を出て、放浪生活を余儀なくされた。その後、蘭州市公安局の警官は2回にわたって、肖さんの実家に行き、肖さんを連行しようとした。
肖さんの放浪生活は13年間も続いた。
昨年12月28日、甘粛省の天水市公安局・刑事チーム・国保（国家安全保衛）大隊などは結託した。3カ月間にわたり法輪功修煉者たち対して、計画的に不法に盗聴・尾行などで監視した。そして、1日で、天水市と五県両区で修煉者を28人も連行した。
肖さんは未だに、洗脳班に拘禁されている。
（注：法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）
