漸悟の中で見た長期にわたる経営と損失の問題(二)
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 文/洪願

 【明慧日本2014年12月8日】本文は作者が自分の状態の中で見たもので、あくまでも同修のご参考まで。法を師としてください。(編集部より)

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 3、儲けて贅沢をし始め、誓約に背いて、自分の金運を台無しに

 「世の人々、多くの大手会社の社長は、皆さんに教えますが、前世のときお金を儲けて大法のために使うと願いを立てたのです。今は迷ってしまい、大法のために使っていないだけでなく、邪悪にお金を費やしました」[1]と師父が説かれました。

 私が自分の次元から見れば、このような大手会社の社長の中に、常人もいるし、同修もいます。同修の中では極めて少ないですが、多くは迷いの中に陥り、誓約の一部を実行した人もいれば、商売が良くなったり悪くなったりする人も、借金だらけの人もいます。

 個人の認識ですが、この段の法は決して、他人のことを言っており、自分を照らさないということになってはなりません。法はすべての人に講じられていますから。

 実は、異なる階層の同修はこの面においての使命が異なります。ここでは商売を行っている同修だけを例にします。商売の大きさや階層と関係なく、多くの同修は儲けていなかったときは良くできていましたが、儲けると心が変わり、各種の欲望が湧き上がり、身内に贅沢させたり、同修を連れておいしいものを食べたり飲んだりして、金銭を損なっています。一回このようなことがあれば、すでに旧勢力の要素に口実を捕まえられています。第一念が私(し)のためだったので、道徳ラインが落ちたから、一回目があれば、二回目もありえます。彼らはいつも「私はまだお金がないから、このくらいのお金は商売を拡大するために必要で、これからもっとたくさんのお金を儲けたら援助します。現時点ではもっと儲けるために上の階層を目指さなければなりません」と考え、自分を慰めます。実は色々な魔が彼の思想を妨害し、援助しないように働いている結果なのですが、これをもって彼の儲ける道を遮断して、それから絶えず損をさせていきます。儲ける同修もいますが、その道のりはとても困難なものです。しかし、彼は自分の私心が金運を破壊したことを知りません。旧勢力が絶えず妨害し、彼の精力を商売に使わせ、学法の時間がなくなり、少しお金があれば自分の家族に使うよう誘導します。彼は誓約に背く道でますます遠く離れていき、最後に台無しにされてしまいます。

 このような同修の中の個別の人は、大法のプロジェクトに資金を援助できますが、貢献する金額は精進しているサラリーマン階層の同修にも及ばず、それでは誓約を実現しているのか、背いているのでしょうか? 甚だしきに至っては、少しも出さない人や、大法弟子の給料の上前をはねる人もいます。なぜここまで変わったのでしょうか? 実はそれらの魔が彼を操り、このようにさせて、それを口実に彼の商売で損をさせていきます。

 転んでも悟れば、しっかり行うことができれば、間もなく商売が快復でき、邪悪があえて財を遮ることはできないからです。修煉がよくできればできるほど、商売もよくなります。しかし、儲けると一部の人はまた過ちを繰り返して、更に男女関係を犯した人もいて(淫する行為は最も金運を損ないます)、彼の商売は急激に下降していきます。しかし、悟らない人もいて、たくさん借金した人、苦しく持ちこたえても儲けられない人、自分の欲望と私欲により運命の中の金運を遮断して、すっかり使い切ってしまった人もいます。

 厳しく言うと、大法の看板を掲げ、大法の資源を利用し、横領し、あぶくのように使って、自分のために儲けています。少なくとも大法の人的資源を占用しています。彼に使命を完成させる資格がないと旧勢力に思われると、彼らは彼の金運を遮断するのです。悟らず、改めないと、正念を発しても理に基づいていないので、効果がありません。

 一部の同修は最初からしっかり行っており、旧勢力に乗じられる隙がありません。彼らは先に制度を作った上で儲けており、どのくらい今後の発展に使うのか、どのくらい分配するのか、どのくらい法を正す需要に使うのかを定めています。また、その時は大法に使う用途がなくても、そのお金をきちんと貯金して、使う機会を待つようにしています。このお金は絶対に流用してはならず、このお金は根本から既に誰のものでもないからです。このお金を流用すれば、旧勢力が加える妨害はかなり大きく、損をしてしまいがちで、そうすると大きな業を造ってしまいます。絶対の自信がある場合は除きますが、儲けたお金も同様に個人のものになりません。

 4、経営上で大法の要求に背いた

 「銀行から融資を受けてマスコミを発展させることについて、私は賛成しません。大法弟子なので、マスコミの仕事に関わったり、文章を書いたりして、つまり第一線のことなら全部できます。しかし、何かを経営したりするのが難しく、広告を獲得することさえ大法弟子にとってとても難しいのです。なぜならば、皆さんは常人社会と接触することに既に慣れていないからです。ですから、一旦融資を受けたら、何を持って返すのでしょうか? 広告まで獲得できず、新聞に載せる広告も獲得できないのに、融資はなおさらです。融資を返すために、広告の収入、新聞の利益から返さなければなりません。私は融資に賛成しません。くれぐれも借金を作らないでください。借金を作らないでください」[2]と師父は説かれました。

 経営の仕事を携わっていない人でも字面から上記の法の意味が分かります。お金を儲けるルートがなければ、利息すら返すことができないので、銀行から融資を受けてはならず、借金を作ってもなりません。もしお金を儲ける道があれば、危機を乗り越えるため一時的にお金を借りても構わないのですが、そうでなければ、決してしてはいけません。

 師父は次のような事も見せてくれました。大陸の数人の同修は、他の同修の制止を振り切り、高い利息で借金をして、最後に窮状に陥りました。甚だしい場合、100万元(約2000万円)、1000万元(約2億円)を損した人もいます。

 大陸では高利貸しは違法行為です。常人の中にいくらやる人がいるといっても、大法はあなたがこうすることを許しません。すでに悪影響をもたらした同修もいます。大法はこういうことを認めていないので、大法を背いて行う人は大法と関係がなく、問題が起きたら大法に泥を塗らないように、現地の同修は常人に説明する必要があります。

 また同修に高利貸しからお金を借りるよう誘惑し、中から不当な利益を受ける同修もいます。また、絶対損しないと保証する同修も、お金を借りた時点で返すつもりがなかった同修もいます。結局、偶然にお金を損したように見えても、実は旧勢力が隙に乗じて、容赦なく迫害を加えているからです。

 関わったすべての同修にも責任があります。業力がとても大きな人もおり、同修の経営にアイディアを出したり、経験を誇張したり、経営において法理を悟ったりするのが好きで、しかし話と共に黒い業力、迫害の要素を発しています。聞く同修にとって、これは大法をもって彼の話を測ることができるかどうか? 彼に市場を与えるかどうか? 試す試練でもあります。

 もちろん株をして大きく損した同修もいます。これらはすべて大法の要求に背いた教訓です。

 大法の要求に従って行わないと、大法を実証しているのではなく、自分を実証することになりますから、旧勢力の要素は尽きることなくこのような同修に妨害を加え、彼らに目を覚まさせ、悟るよう大きく転ばせるのです。

 5、自分の商売のために、集団で正念を発して妨害を取り除く

 このようにする結果は、往々にしてどんどん損してしまいます。なぜでしょうか? まず、正念を発する人は揃っていますが、心がバラバラで、金を儲けるために正念を発するやり方に対して、多くの人は心のなかで異議を抱えています。しかも「儲けたら大法のために使う」という看板を掲げているので、更に妨害を取り除けないのです。また心が揃ってもできず、考えが個人の儲けにある以上、超常の方法で儲けようとするのは正しくないからです。

 商売で損をすることは、個人の修煉の関なので、内に向けて探さなければなりません。承諾したことを実現できなかったか? 自分が得るべきでないメリットを受けたか? 他人を騙して損をもたらしてしまったか? 誤りを知りながら補わずに・・・、どこが誤ったかを悟って、改めてこそ、乗り越えられるのです。でなければ、どれだけの人が来て正念を発しても効果がありません。更に皆の時間を無駄にさせ、回り道を歩ませてしまいます。

 悟って、行って、向上してから、自分が正念を発して妨害を取り除くことも容易になります。しかし、基点を金儲けに置いてはなりません。もし正念を発して全体に対しての経済的な迫害を取り除くなら効果が良いかもしれません。一念の違いで効果も違います。

 (続く)

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『各地での説法四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」
 [2] 李洪志師父の著作:『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/24/300665.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/12/6/147184.html)
 
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