投機取引に関わった教訓
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文/中国の大法弟子 自心

 【明慧日本2015年1月31日】私は1カ月前、偶然にある国際金先物取引市場を知り、100倍の高レバレッジ(1ドルを100ドルとして使い、100倍儲けることができるが、損をした場合は100倍損をする)をかけられると知りました。私は大学時代に金融関係の研究をしたので、金は常人社会で使われる金融商品で、短期間で高収益が得られることを知っていました。

 しかし、師父が投機目的の株取引をしてはならないと説法されたことを思い出し、この取引は株取引と似ていると思い、手を出さないことにしました。しかし口を修めることが出来ず、家族は拝金意識が強いと分かっているので、儲けの近道だと、この情報を家族に漏らしてしまいました。

 さらに、私は師父の説法、「本当に財産や官職を手に入れ、人に服従させたければ、あなたは人類社会でエリートになるはずで、本当にそれができるのですが、皆さんはそれを放棄したのです。」[1]を読んで、歓喜心と顕示心を起こしてしまい、何回も家族にアピールし、さらに以前、ビットコインが暴騰したこと、アメリカドルの値上がり等を言い当てたので、家族は私が金融投機で大儲けしたと思い、とても悪い影響をもたらしました。

 このようにして、人為的に余計な面倒を起こしてしまい、家族からいつも、私が目の前の儲けを失ったと文句を言われました。しばらく経ち、私自身も耐えられず、デモ口座(訳注:練習用に架空の取引を行えるサービス)を開設し、数日やってみました。そして自分で自分を欺き、金と株は別物だし、儲かっても全てを家族に渡し自分には残さないと、二つの言い訳を作りました。

 数日やったら、口座の金額がどんどん増えたので、委託取引口座を作り、本気で金融投機をやり始めました。その結果、予想外なことに、当日にアメリカの金市場相場で大逆転が起こり、私はひどい大損をしました。

 今回冷水をかけられて、私は目が覚めました。ここまで転んでしまい、内に向けて原因を探しました。そうしたら、隠れていた執著心が少なくないと分かりました。「投機をして自分が儲けることで他人に自分の能力とすごさを顕示したい」という顕示心。「金銭に対する欲望がまだ残っていた。そうでなければ、なぜ投機をしたのか?」という、利益を求める心。「金銭を何のために求めたのか? それは安逸な生活を過ごしたいからではないか」という安逸心でした。

 最も大切なのは、この事をする中で、私は師父の説法を第一位におかず、自分の認識を優先してしまいました。今、冷静に考えれば、相場の動きに気持ちが執著しすぎて、相場が上がったり、下がったりして、これは株式投機と何が違うのでしょうか? 修煉者がしてはいけないことを、私はしてしまいました。この事のせいで、私はとことん落ちてしまいました。

 この数日間取引をする中で、私は絶対に結果に拘らず、毎日数十分見るだけと事前に決めましたが、実際に取引を始めると、いつもパソコンの前で長時間見ていて、夜中の2、3時までやっていました。多くの時間を無駄にしたことは間違いありません。三つのことと正常な生活に大きく悪影響をもたらし、煉功ができなくなってしまいました。

 幸い師父はまだ私の事を保護してくださり、金市場相場の逆転を利用して、私の目を覚まさせてくださいました。もし本当にここでずっと儲け続けていれば、下手すると本当に徹底的に落ちてしまったかもしれません。大損をしましたが、この難は私自身が作り出したもので、自分自身が招いた悪果でした。

 この事から私は教訓を得ました。どんな状況でも、大法を常に意識しなければなりません。自分で自分を欺いてはいけません。実は、難は自分が招いたもので、最後に乗り越えられたとしても、自分自身にトラブルを作ったのです。その時間があれば、『轉法輪』を1講でも読めばよく、そのお金があれば、もう1枚のDVDでも焼いていれば、ああいう余計なことをすることより、よほど良い事でした。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『二〇一四年サンフランシスコ法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/12/26/301975.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/1/2/147729.html)
 
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