「上司」のようだった私が良妻賢母に変わった
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年6月29日】大法を修煉する前の私は、両親の家でも、自分の家でも、誰にも譲らない発言権の強い人間でした。女性でありながら、少しも優しさがなく、高い教育を受けたにも拘らず、気性が激しく、人を簡単に許さず、言い方も冷たいと言われてきました。夫に言わせると、私と話すと、まるで上司と部下、先生と生徒のようだといいます。彼は地方に勤めているので、私が電話をするたびに、始めに出る言葉は必ず「何か指示がありますか?」でした。もし、彼の言動に気に入らないところがあれば、私は彼が謝るまで、喧(やかま)しく、最後まで追求しました。当時の私は、中国大陸の大多数の女性のやり方で、皆と接していました。

 大法を修煉して十数年、私はずっと自分を修めてきました。しかし性格は多少改善したものの、やはり同修達のように、優しく、暖かく人に話しかけることができませんでした。また、どんなに自分が損をしても、笑って気に留めない同修を羨ましく思っていました。同じように修煉している妹は、小さい頃から穏やかな性格で、私の覚えている限り、彼女は誰とも言い争ったことがありません。母はいつも私に、「妹の話を聞けば気持ちが良くなり、あなたの話を聞けば気持ちがイライラしてくる」でした。当時の私は内に向けて探すことが分からず、妹は生まれつき良い性格で、私には到底真似ができず、そのようになるのは至難だと思っていました。

 しかし、法を正す進展につれて、私はこの状態を乗り越えなければならず、避けてはいけないと思うようになりました。今日、この場を借りて、自分の向上の過程を同修の皆さんと交流し、私と同じような同修の参考になれば幸いです。

 積極的に修める

 私は自分が優しくなれない原因は、まず、根本から自分の念が正しくないので、自分の空間場をきれいに出来ず、効果も薄いのだと思い、私の性格が悪いのだから仕方がないと思っていました。

 私が本気で自分を変えようとした時、胸の中でせわしく動く物質をはっきりと感じました。法を良く学んだとき、その物質は弱くなります。それが出てくれば、私は出来る限り抑えるよう努力しています。今でも、その物質は時々出てきて、私を妨害しようとしますが、私はもうそれを恐れず、最終的にその物質は解体できると信じています。

 大きな忍の心で修める

 物事を処理するとき、今までの私は正しいと思えば、ひたすら突き進み、一歩下がることを全くしませんでした。妹が言うには、私はいつも強い態度とすごい剣幕で物事に臨み、硬くて、冷たい言い方をするそうです。以前の私は、率直なのが良いことだと思っていました。しかし、考え直してみれば、常人の視点から見ても、率直なことは良いことばかりではなく、考えが浅く、他人を配慮しないことだとも言えます。修煉者の角度から見れば、それは忍耐の無さ、強すぎる自我の表れであり、口を修めずに業を作っていることになります。自分の間違いが分かってから、私は常に師父のこの法を思い出すようにしています。「一つの心も動じなければ、すべての動きを制することができるのです」[1] 「忍とは心性を高める鍵です」[2] 毎日、時間があれば、私はこの法を暗記しています。「大きな忍の心とは何でしょうか? 一人の煉功者としては、まず殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さないで、ひたすら耐えられるようでなければなりません」[3] 今の私はできる限り自我を放下し、悪いことを考えず、きれいで純粋な気持ちで話すように努めています。修煉者としての私は、善のメッセージを伝え、人を善の方向へ導くべきだと思っています。

 中国共産党文化の悪い影響を解体する

 私は文化大革命の真っ最中に生まれ、当初から聞いてきたものや、見てきたものは党文化のものばかりで、最も深く悪い影響を受けていました。党文化の悪い影響で、女性は女性らしくなくなり、大法の要求にほど遠く、伝統文化の教えからもかなりかけ離れています。党文化の悪い影響を受けて来た人々は、本を読んでも理に合わず、全ては自己中心的で、頭は単純で、智慧が足りず、言動は荒く、人の言うことを聞き入れません。また、言い返すことが多く、非難したり、風刺したり、言いがかりをつけます。それによって、多くの家庭内での不和は長引き、同僚間の関係が緊張し、隣人との間も常にぎくしゃくしています。党文化の中ですべてに対して懐疑の念を持つため、私が言い聞かさなくても、子供は自らきちんと物事をやっていけるという事さえ信じることができなくなり、いつも子供に、矢継ぎ早に説教したり、命令したりしていました。その結果、子供は反感を覚え、逆に私の言うことを聞かず、反抗しました。

 思想の中の党文化の悪い影響を排除する為に、私は『解体党文化』や『共産党についての九つの論評』を読む以外に、家事をするとき、または電車に乗るとき、いつも『解体党文化』や『共産党についての九つの論評』のCDを繰り返し、繰り返し聞き、『共産党についての九つの論評』のDVDも見ています。そして、新唐人の『漫談党文化』をよく聞き、発正念の際、自分の思想や行為にある一切の党文化の悪い影響を、排除するよう一念を加えました。今では、党文化の悪い思想が出てくると、すぐに認識し、それを解体できるようになりました。

 慈悲を修める

 何故、自分の心はいつも石のように冷たく、硬いのでしょうか? 党文化の悪い影響を受けている以外に、私は非常に利己的でした。常に自分の利益を守ろうとすれば、自ずと優しい心が持てず、当然暖かさなど全くありません。師父は仰いました。「心空にすれば善なる念起く」[4] 執着を放下した時、衆生の苦しみが見え、自然に心が柔軟で、暖かい気持ちになれます。

 夫は、今の私は益々優しくなり、思いやりがあると言ってくれます。以前はいつも、私が問題を起こしていましたが、今は逆に、彼が問題を起こします。たとえ彼が間違っていても、私は真っ先に声を掛け、彼を慰めるようにしています。ある日、彼はこう言いました。「今のあなたは本当に良くしてくれ、今までのあなたとは別人のようだ」

 私の子供との関係も大分よくなりました。党文化を排除してから、私は師父が子供を見守って下さっていることを感じ、何事にも執着せず、多くの時間と精力を、衆生を救うことに置くべきだと思うようになりました。今では、私は子供の角度から物事を考え、優しい言葉で子供と会話するようになり、子供も素直に私の話を聞き入れ、たとえ宿題が多くても、時間を作って学法するようになりました。私の修煉状態が良くなるにつれて、子供も良い方向へと変わりました。

 師父はこう仰いました。「相は心から生じる」[5] 以前の私は顔に横柄さと頑固さが一杯現れ、常に鋭い目つきで、にらみをきかせていました。家族の話によれば、今の私は顔つきも柔らかくなり、笑顔でいっぱいだそうです。大法は私と私の家族を変え、私を女性らしくし、良妻賢母に変えました。もちろん、これは修煉の目的ではなく、返本帰真することこそ真の目的です。

 師父に感謝致します!
 同修の皆さんに感謝致します!

 合掌

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『精進要旨二』「最後の執着を取り除こう」

 [2] 李洪志師父の経文:『精進要旨』「忍とは何か」
 [3] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [4] 李洪志師父の詩:『洪吟三』「聖境に入る」
 [5] 李洪志師父の経文:『各地での説法十』「大紀元会議での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/6/1/310215.html)
 
関連文章