文/中国の大法弟子 清宇
【明慧日本2016年8月26日】私の文章の中で語った認識は、みな個人の大法修煉と法の勉強の中で悟ったもの、見えたものなので、次元に限りがあり、個人の認識に過ぎず、認識が必ずしも正しいとは限らないので、みなさんは法を以って師としてください。宇宙の無限な真機(訳注:奥深い玄妙な理)は、みな大法の中にあります。
悪事を働く副元神を発見
ある日、私は同修Aさん、Bさんと一緒に交流したとき、Aさんは本を読んでいるときに集中できない、煉功するときも入静できず、時々イライラし、また一部の執着心を取り除くのが非常に難しいと感じたと言いました。私たちにも同じく、皆それぞれに自分に良くない考えがあり、しかも一部とても頑固なものがあると言っていました。
私たちは一緒に発正念して、これらの良くないものを取り除こうと決めました。発正念の直後,Aさんは不思議そうな表情で「私はもう一人の自分が庭にいて、たくさんの良くない生命に『とりあえず外へ逃げて、しばらくしてからまた戻ってきて』と言いながら門を開いて、それらを外へ逃しました」と話しました。それを聞いた私たちは驚いて、各自自分の考えを交流しました。私は最初Aさんが見たのは、業力で構成されたAさんだと思いましたが、発正念するとき業力を取除くことが含まれているからと直ぐにBさんに否定されました。学法と交流を通じて、最後に副元神は本人と同じ姿だから、それはきっとAさんの副元神だと断定しました。
師父は『轉法輪』の中で次のように説かれました。「われわれがここで言う主元神は、ほかでもない自分の思惟のことです。自分が何を考えているのか、何をしているのか自分で分かっていなければならないのです。それがあなたの本当の自分自身なのです。ところが副元神が何をやるのかはあなたにはまったく分かりません。彼はあなたと同時に生まれ、同じ名前をもち、同じ身体を主宰し、姿かたちが同じですが、厳密に言えば、彼はあなた自身とは言えないのです」[1]
私たちは今回のことにとても驚きました。今回はAさんの副元神が邪悪な生命を庇護したことが発覚されましたが、今回に限ったことではないかもしれません。長年Aさんが気づかないうちに、この副元神は一体何をしていたのでしょうか? もっと広範囲で言えば、他の同修の副元神も主元神が何も見えない状況下で悪事を働いてはいないでしょうか? では、どうして副元神はこのようなことをするのでしょうか?
私たちは交流した後に次のような結論を出しました。歴史上あらゆる修煉法は、全て副元神が主元神と肉体を媒体として修煉していました。私は媒体そのものは一種の機制であり、旧勢力によって自在に操るところまで十分に鍛えられたことが見えました。
法を正す中で師父は、大法のものを全て主元神に授けられ、主元神を主とし、副元神を護法の役割を果たすように決められました。師父は以前の蒼穹が法からずれた全ての按排を正し、過去の不健全な機制を健全に直され、天の綱を改めて定められました! 私たちを担体の立場から、主体の位置に替えてくださいました!
師父の按排に対し、師父が説かれた法理と要求に従い、大法に同化し、護法として主元神を助け、守る役割を果たしている副元神はいますが、一方、多くの副元神およびその背後に関連している多くの生命と要素は、師父の按排に不満を持っています。旧宇宙の生命の特性と智慧に限られ、主元神の本当の由来が分かっていないため、旧勢力の按排を固守しています。
副元神は三界内に入っておらず、迷いの中にいないため、主元神が得たのは、かつて歴史上未曾有なものだとわかり、副元神の心のバランスが取れず、自分は従属的な立場にいることに納得が行かず、なかなか執着を捨てきれず悟らない主元神を見下しています。副元神は主元神の全ての執着心が、はっきりと分かっているので、主元神を達するべき修煉基準まで修煉させるという口実のもと、主元神に試練を与えています。それこそが正に妨害と迫害なのです。
副元神は覚者から功と法器を借りて来ることができ、その上多くの勢力の力を調達することもできます。もし主元神の守護者になりたくなければ、負の作用を働き、主元神を迫害する役割をします。それによって、私たちは大法の仕事をする時に妨害され、発正念の効果がよくなく、本を読む時に集中できず、執着心を放下できないため、関門を乗り越えられず、あるいは病業が現れてきます。などのようなことは、副元神が中で撹乱しているのが原因の一つです。
師父は慈悲心により、旧勢力及びそれらによって制御された副元神を含め、全ての生命や要素のためにずっと機会をお与えになったにもかかわらず、一部の生命はずっと自分自身を正していませんでした。師父は仰ぎました。「それらは自分自身のやりたいことを第一義にしており、法を正すという私の目的を第一義としていません」[2]。師父はまた「私はいつも言っていますが、旧勢力の参与は一種の迫害であり、妨害なのです。もし歴史上のそれらの神が済度したのはみな、人間の副元神であり、人間の主体そのものではなければ、皆さん考えてみてください、それらがやったことは正しいのでしょうか? 大丈夫なのでしょうか? 完全にずれたので、それらが妨害していると言ったのです」[3]と教えてくださり、そして師父は「しかし、現在の情況から見ると、宇宙の中の旧い、最後の要素はまだ未来に成就することを妨害しています」[4]と説かれました。
法理について交流したあと、Aさんは「私は絶対そのよくないものはいりません! それらのよくないものを庇(かば)ったのは真の私ではなく、取り除くべき良くない副元神は、必要であれば取り除くしかありません」と話しましたので、私たちはこの目標を明確に定め、Aさんの副元神を取り除くよう発正念しました。
発正念している時、私はAさんの副元神が現れ、私に「あなたが一番悪い、いろいろなことに首を突っ込み、あなたの輪廻の間のいくつかのことはしっているし、この数日間、あなたたちが遭遇した厄介なことは全て私がやったことだ」と憎々しげに言いました。私はすぐに「あなたはずっと師父の法を聞いているにもかかわらず、邪悪な要素をずっと庇い続け、Aさんの正しい信念を妨げ、私たちが行おうとする大事なことを妨害し、まだ自分自身を正さなければ、その罪は許せません!」という一念を出しました。
空中に一つの錠が現れ、一瞬にして正の神たち(訳注:法を正す時期に正の作用を果たす神たち)は、Aさんの副元神を掴みとり、錠の穴に入れました。その錠は見た目は大きくないのですが、その中に大きく広がる世界があり、一式のバネのような機制が自動的に動いていて、Aさんの副元神はそのバネの中に挟まれ、一層一層体についているよくないものが絞り出されました。その錠は絶えず跳ねながら移動していて、移動したところに「法を正すことを妨害した末路」の一行の文字が書かれていました。
私はAさんとBさんに自分が見えた光景を教え、私たちはこれはその副元神の当然の報いだと思いました。しかし、数日後、私はAさんに「今度は学法や煉功の時に集中できたでしょう?」と尋ねたら、Aさんは「2日間くらいよくなりましたが、その後はやはりだめでした」と答えました。悪事を働いった副元神は天罰を受けたのに、どうして良くならないのかと不思議に思いました。もう一度、Aさんの邪魔をする全てのよくない要素を、きれいに片付けるよう発正念をしようと決めました。
発正念の時、Aさんのもう1人の副元神は多くの空間を開き、その中の多くのめちゃくちゃな奇形でよくないものを率いて出てきて、手に白旗を上げ、負けを認め頭を下げたように見せかけ、私の前に近づいた時、突然頭を上げ、凶悪な表情で私に噛み付いてきましたが、私の佛法神通で止めました。正の神たちはその副元神を掴んで、柱に縛り付けました。副元神は鞭(むち)で打たれ、同時に雷に打たれ電撃された後、副元神の体から焦げた悪臭を放すものが足元に転がり落ちてきたのを見ました。
ここで説明したいのは、上記のようないろいろな処罰は全て副元神がその次元で、罪や業力を消去するために受けた天罰であり、消滅されたのではなく、やはり機会が残されました。
私たちはまた交流を通じて次のことを認識しました。私たちの副元神は1人ではなく、いつどの副元神が悪事を働き、私たちの正念や正しく信じることを妨害し、甚だしきに至っては、私たちが修煉して次元を向上するにつれて、負の生命の妨害を加える可能性もあります。これらの生命は旧勢力と契約を結んだかも知れないし、旧勢力より次元が高いかも知れません。いずれにせよ、負の生命に属し、上から下まで繋がれた機制に制御され、リレーのような形で悪事を働いています。今は法を正す時期であり、全ての生命は法に量られます。大法弟子として全体を向上し、昇華し、良いものを残し、悪いものを取り除いてから、初めてさらに師父が法を正すことを手伝うことができます。
(続く)
注:
[1]李洪志師父の著作:『轉法輪』
[2]李洪志師父の著作:『二〇〇三年元宵節での説法』
[3]李洪志師父の著作:『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』
[4]李洪志師父の著作:『各地での説法五』「二〇〇五年カナダ法会での説法」