文/中国の大法弟子 清宇
【明慧日本2016年9月5日】私の文章の中で語った認識は、みな個人の大法修煉と法の勉強の中で悟ったもの、見えたものなので、次元に限りがあり、個人の認識に過ぎず、認識が必ずしも正しいとは限らないので、みなさんは法を以って師としてください。宇宙の無限な真機(訳注:奥深い玄妙な理)は、みな大法の中にあります。
生きる機会を無くし、自滅の道をたどっていく副元神
師父は 主元神、副元神の間の因縁関係について、説法の中で次のようにおっしゃいました。
「弟子:旧勢力は、大法弟子の副元神に負の生命を配置することがあるのでしょうか?
師:そこまで考えないでください。(皆笑って) 旧勢力が、乗じない隙はないのです。歴史上の本当の私の大法弟子に対しても、それらは小細工を弄しています」[1]。
「弟子:主元神と副元神の間にも因縁関係が存在しているのでしょうか?
師:因縁関係がある場合もあり、ない場合もあります」[2]。
では、Bさんの主元神、副元神の間にどのような因縁があるのでしょうか?
私とAさんとBさんの3人は、一緒に正念を発し、Bさんに悪事を働いた副元神を取り除くとき、1人の全身血だらけの女性が見えました。彼女は刃物を持っていて、「彼女(Bさん)は私に19人の命を償わなければならない、私は決して彼女を見逃しません!」と言いました。そのとき、私はすぐにBさんと副元神の間の怨恨の因縁関係が分かりました。私は意念の中でこの副元神に「前世の輪廻の中でBさんは、すでに自分が殺害した18人に自分の命で償いました。今世あなたはBさんの夫をコントロールし、Bさんを死に至るところまで38回も殴らせ、迫害しましたよ」と言いました。その副元神は「しかし、Bさんは1回も死ななかったじゃないか」と納得がいかないようでした。私は「Bさんは大法の修煉をしているから、大法の師父がBさんを守ってくださったので死ななかったのです。あなたはBさんを殴り殺したがっていますが、天の法に違反していますよ、早く手を引きましょう。そうすれば、まだ生きるチャンスがあり、大法弟子はあなたに将来良い行き場を与えてあげます。もしも、私達に与えることが出来なければ、私達の師父がきっとお与えになりましょう。これ以上頑迷で悟らず、主元神が衆生を救い済度することを妨害すれば、あなたは罪を犯すことになります!」と警告しましたが、この副元神はやはり悔しくて納得せず、くるりと向きを変えて行ってしまいました。歩きながら、「あなたの師父ではありますが、私の師父ではありません」と憎々しげに言いました。
昔、中国陝西省北部の高原地帯あたりを荒らしまわったBさんは、悪名高い山賊で、名前は益風といいます。益風は武術をたしなみ、弟の益南と一緒に人を殺し、財産を奪ったりしていました。ある日、弟の益南は、1人の捕吏(訳注:ほりとは、罪人を捕える職務の人)に捕まえられ、残酷な方法で処刑されたあと、さらに遺体をばらばらに斬殺され、それぞれ異なるところに捨てられました。このことは兄の益風(今日のBさん)に知られ、復讐しようと心に決め、身元を隠し、密かに2年間懸命に武術の修行を続け、体を鍛え、技を磨きました。そして見た目を変え、敵の捕吏の身元や住所などを詳しく調べました。事件後の3年目に、捕吏が結婚式の日に、益風は刀を持って捕吏の家に飛び込み、結婚式に参列していた18人を殺した後、奥の部屋に突入しました。捕吏は慌てて益風と戦い、2人共負傷しました。益風は撤退する間際に手に持っていた刃物を投げて、新婦の胸を突き刺しました。捕吏は自分の足が負傷したため、追いかけられず、全身血だらけになりながら、新婦のそばまで這って行き、幼なじみの新婦を抱いて、非常に悲しんでいました。新婦の息が弱くなり最後の力を振り絞って「仇をとって」と言い残し、捕吏に抱かれたまま亡くなりました。
捕吏一家は、幼い子供や年寄り、新婦を含め19人の命が奪われ、捕吏1人だけが生き残りました。せっかくの結婚式が台無しになり、めでたい祝いの席が突然一気に不幸な出来事に変わってしまいました。捕吏は復讐したいが相手が見つからず、悲しみのあまり、全身の力が抜けてしまい、生き続ける勇気がなくなりまりた。ある日、行脚していた僧侶に付いて行き、出家しました。しかし、深い恨みから抜け出せず、やはり圓満成就できませんでした。その後、数回の輪廻の中で修行を続けるうち、一回だけ道家の中で修行し、毎日お酒に溺れ(訳注:道家修煉法の中、主元神を麻痺させる為取る方法)、皆に気違い道士と呼ばれていました。最終的に修煉が圓満成就し、副元神が得道し上へ上がりましたが、主元神はやはり世間の六道輪廻に陥っていました。
今生、益風はBさんに転生し、殺された新婦はBさんの夫になり、捕吏はBさんの副元神になりました。
師父は「これまで一部の道家は主元神を麻痺させて、副元神に修煉させるために、酒を飲ませていました。道家では酒を飲むものが多く、自分を麻痺させ、何も分からないほど飲んで寝てしまい、副元神が連れて行かれて煉功させられます。簡単に言っているようですが、私が言ったことは千古の謎です。この方法にしても、あの方法にしても同じであり、彼らは人が成就できるまで修煉できないと思っています。彼は好意かもしれませんが、あなたの身体から一人の副元神が成就できたので、あなたも徳を積むことになり、苦しみに耐え、あなたの青春はすべて宗教に費やしたのです。ではどうなるのでしょうか? 来世にあなたを、一人の副元神に転生させることになるかもしれません。これはめったにないことだと思います。それからまたあなたを修煉させるのですか、これもきわめて少ないことです」[3]とおっしゃいました。
このような事はめったにないことですが、捕吏に出会ったのです。歴史は芝居の脚本通りに進み、旧勢力は今回Bさんの修煉を妨害するために、手を尽くし、綿密に按排しました。捕吏はBさんの副元神に転生しましたが、仇を取ることしか考えておらず、もし万古の機縁を無くしてしまえば、本当にかわいそうです。
Bさんは法を得てから間も無く、1999年7月20日以降法輪功への迫害が始まりました。家庭内の魔難が大きくなり、副元神は常にBさんの夫を指図してBさんを罵っていました。ある日、「修煉、修煉、いくら修煉しても結局は死ぬんだよ!」とBさんに叫びました。Bさんの夫を副元神にコントロールされ、毎日お酒に溺れ、酔っ払ってBさんを死に至らせるほど殴っていました。Bさんは家庭内暴力の中で耐えていました。最初は夫に借りがあったからと思い、ずっと耐えていました。心の中で自分は業力が大きいので、魔難は大きく、業力の少ない人を羨ましく思いました。これだけ苦しみを嘗めたからには、きっとたくさんの借りを返したかもしれないと、悩みながら考えていました。
Bさんの夫はよくBさんに「お前は私に借りがあった!」と言いました。時間が経つにつれ、Bさんはやはり違和感を感じ、「私はあなたに借りがない」と反論しましたが、法理をはっきりと分かっておらず、根本から旧勢力の按排を否定することができませんでした。離婚を考えていましたが、夫にもし離婚すれば、Bさんの実家の家族の人を殺すと脅かされました。Bさんは大法に泥を塗ってはいけない、やはり夫婦だから、夫が良い人間になり、救い済度できればと思い直し、やはり離婚してはいけないと思いました。しかしBさんの夫は卑しい鬼にきつく制御されていて、Bさんが話したことを拒み、また真相資料を焼却し、師父と大法を罵りました。
師父は「この人は既にここまで悪くなりました。どのような人もいて、佛まで罵る人もいます。彼が罵ったとたん、彼の元神は落ちてしまいました」[4]とおっしゃいました。邪悪な旧勢力はBさんの夫は、さんざん悪事を働いたため、必ず地獄に落ちると分かっていました。Bさんの夫は邪悪な生命に制御されるがままに、「俺は地獄に落ちたくない、誰が地獄に落ちたいものか! 俺は80層めの地獄に落ちる!」と叫びました(訳注:業力や罪が大きければ大きいほど、地獄は下の層に落ち、下の層ほど苦しみが大きくなる)。またある日、Bさんに「俺は200層めの地獄に落ちる! それでもお前を連れて行く!」と叫びました。Bさんはそれを聞いて「あなた1人で地獄に落ちなさい、私は必ず円満します」と不満げに言い返しました。実はBさんの夫の主元神は、本当に地獄に落ちて、この体は様々な邪悪要素に制御され、生きている者のはすでに本人とは言えませんでした。
Bさんの夫の前世は、よく風俗に通うプレーボーイでした。体にたくさんよくない観念が残され、今生の体にも旧勢力によって悪いものを仕組まれたため、性欲が強く、いつも自分は強い男であり、40歳になっても体も精神状態も20代の若者のようだと言っていました。Bさんに1年中ほぼ毎日、昼夜を問わず、生理期間中にも性的暴行を加えた上、酷く虐待をしていました。Bさんの体は酷く迫害され、家庭も牢獄のように感じていました。Bさんの夫には何回も無理心中をするようにと脅かされ、毎日の生活がとても苦しかったのです。
今大法が世に広く伝わる中、旧勢力は大法弟の個人修煉と法を正すこととの関係を正しく対処できないため、個人修煉を法を正すことより重くみていました。大法弟子の修煉を妨げるため、意図的に多くの邪悪な要素を残し、大法弟子に無理やり加えようとしました。多くの大法弟子も法理をはっきりと分かっておらず、受身的に魔難の中で修煉していました。
実は師父がすでに私達を地獄の中から救い上げてから、良くないものを全てきれいに洗い落としてくださいました。生々世々輪廻の中で神への借りを含め、師父は私達のために返済して下さり、その上、さらに私達への全ての恨みを抱く生命を善解して下さり、私たちの代わりにそれらの生命に償ってくださいました。師父は私達をあるべき次元に押上げてから、さらに大きな使命をお与えになりました。
師父は「私は本当に皆さんが千年百年来犯した罪を肩代わりしました。これだけではありません。私は更に皆さんを神にまで済度するのです。この過程で私は皆さんに苦心をし尽くし、同時に皆さんがそれほど次元の高い神になるため、私はそれほど次元の高い神としての栄光及びそれほど高い次元に備わるべき全ての福をも皆さんに与えるのです。(拍手) 天地開闢以来、如何なる神も敢えてこのようにしたことがなく、このようなこともなかったのです」[5]とおっしゃいました。
もし私達がまだ「業力や輪廻、報い」という旧い理の中に陥り、業の債務を認め、受身的に苦しみに耐えようとしたならば、旧勢力は私達の隙に乗じ、大法弟子に業力、執着があるという口実のもと、もっと大きいな魔難をつくることになります。そうすれば、私達は自分の時間を無駄にし、そして衆生をダメにします。大法弟子として、修煉の基点を正しく置き、個人修煉と法を正す関係をはっきりわきまえ、法理をはっきりしなければならないのです。私達は債務の返済のために来たのではなく、迫害を受けるために来たのでもなく、師の法を正すことを手伝い、衆生を救い済度しに来たのです。
師父は「旧勢力は時々学習者を妨害しますが、衆生を救い済度することは大変重要なことです! どうしてもこれらの妨害をやっています。それらを認めません! なぜならば、それらの誰もが参与する資格はありません。私が欲しいのは衆生の誰もが妨害せず、そこで待つことです。このように正していき、最も良くない生命、最も悪い生命、歴史上いくら大きな間違いを犯した生命も元の場所で圓満成就することができます。これは良いことではありませんか?(拍手) もちろん、原則無しで行うのではありません。大法弟子の一切の借りは私がそれを変え、衆生に善の報いを与え、最も良い補償を与えます。その大法弟子がこれをできなければ、師父がやってあげます」[5]とおっしゃいました。
私達は法理について交流したとき、私はBさんのこの副元神があちこち応援を求めるのが見えました。私は副元神に警告し、「師父は法をはっきりおっしゃいました。早く自分を正して下さい。私たちが交流した法理がすべて聞こえたでしょう。もしまだ大法弟子と対立すれば、法を正す広大な勢いが来た時、あなたは生き残ることができないでしょう」。副元神が憎悪の目つきで私を見て、あっという間に行ってしまい、休むことなくずっとあちこちで自分を手助けする生命を探していました。
私はAさんとBさんと相談し、このような生命を消滅すべきだと思いました。正念を発する中で、私は正神がこの副元神を捕まえ、鎖で縛り付けたあとで池に沈めたのが見えました。この鎖は天罰の一種で、自動的な機制でもあります。 正神はそれを使って天が定めた戒律を犯した生命を縛って、天上の池に沈めて、苦しみを嘗めさせ、業を消去します。天上の池にある砂利のようなものが副元神の体の中に入っていきました。砂利はまたフックや、フォーク、シャベルのような形のものによって組み立てられ、副元神の胃腸、筋肉と骨を切っていくうちに、黒色の物質が絶えず落ちてきました。2刻(今の4時間)後、鎖は自動的に副元神を引き揚げ、1刻(2時間)後、再び副元神を池に沈めました。
副元神は2日間、苦しみを嘗めました。昔修行のとき知り合った道家の友人たちが副元神が池から引き上げられた時、訪ねて来たのをみて、副元神は泣きながら自分の苦しみを訴えました。副元神には師父がいて、その師父にはまた師父がおり、上へたどっていくと、5~6代の師父がいて、他にもまだたくさんの弟子と孫弟子もいました。彼らは私、AさんとBさんに対して非常に不満でした。副元神が刑罰を受けた3日目、これらの生命はついに集まって一緒に私達を攻めて来ました。私たちは正念を発するとき、私は正神がこれらの生命、副元神を含め、みな消滅したのが見えました。私はこの副元神は実は生き残る機会がありましたが、自ら自分の将来をダメにし、その上、たくさんの神をも巻き添えにしました。これらの神は自分と大法弟子、法を正すこととの関係を正しく対処できず、旧勢力に制御され、大法弟子を迫害しました。
大法弟子として、もし私達が法理をはっきりと分かっていて、自分は法を正す時期の大法弟子であり、三界を抜け出た生命、旧勢力の管轄外にあり、いかなる旧い生命も私達に指図する資格がないと悟ることができれば、本当に正念をしっかり持ち、その正念は山を切り開くことができ、私たちを妨害する要素が正されるのです。正念の働きの下で、多くの不必要な妨害を減すことができます。
「師の法を正すことを手伝う」について私の理解では、実は師父が私達自身と関連する、宇宙の特性からズレた一層一層の旧宇宙の法を正すことを助けてくださったということだと思います。「師の法を正すことを手伝う」ことは自分のためにやっているのです。表面上から見て、私達は法を正すことに参加していましたが、実は私達が大法の中で自分の良くないものをきれいに洗い落とし、自分自身を正す過程なのです。私達が次元を向上したとき、私達と関連する部分は、師父が私たちのために行ってくださいました。私達のやるべきことは心性を高め、大法に同化し、衆生を救い済度することなのです。
私達の全ては師父が与えてくださったのです。師父は私達を蒼穹の劫難、旧宇宙の壊滅の規律から抜け出るように導いてくださいました。大穹は新たに組み立て直され、宇宙が更新されている今現在、私達は師父と交わした「師の法を正すことを手伝い、衆生を救い済度する」という神聖な誓約を果たさなければなりません。師父は私達にこのような機会、名誉と責任を与えてくださり、師父のご期待と言いつけに背かないように精一杯やり遂げなければなりません。
(続く)
注:
[1] 李洪志師父の著作:『ロサンゼルス法会での説法』
[2] 李洪志師父の著作:『各地での説法三』「大ニューヨーク地区法会での説法」
[3] 李洪志師父の著作:『シドニー法会での説法』
[4] 李洪志師父の著作:『長春補導員法会での説法』
[5] 李洪志師父の著作:『二〇〇三年元宵節での説法』