文／中国の大法弟子 清宇
【明慧日本2016年9月6日】私の文章の中で語った認識は、みな個人の大法修煉と法の勉強の中で悟ったもの、見えたものなので、次元に限りがあり、個人の認識に過ぎず、認識が必ずしも正しいとは限らないので、みなさんは法を以って師としてください。宇宙の無限な真機（訳注：奥深い玄妙な理）は、みな大法の中にあります。
正された副元神
ある日の午後、私は意念の中で自分の全ての副元神に「長年私に付いて来て、私が行った全てのことについてあなたたちは把握していますが、あなたたちが行ったことが私には何もわかりません。もし私を妨害したものがいれば、今から3日間の時間の猶予を与えますから、この期間中に早く自分自身を正して下さい。3日後、それでも正さないものに対して、私は身辺整理をします」と伝えました。
翌朝、1人のピンク色の服を着ている副元神は、自らを正しました。夜中に密かに幻覚剤（訳注：幻覚をもたらす薬物）の入った小さな瓶を捨てました。
この副元神は高次元から下ってきた時、旧勢力に脅迫され契約を結びました。当時もし約束を交わさなければ、旧勢力は法を得させないので、仕方なくそうしました。この副元神は私が法を得てから、ずっと私の空間場に睡眠薬を巻いていました。
その薬は私を眠くさせるのもあれば、夫の前に一層薄い霧のように巻かれたものもあり、私の肉眼を惑わす作用があるのです。長年夫はハンサムだと思い、良いところばかりみえていた原因がやっとわかりました。師父は『轉法輪』の中で「夫婦の間には、色の問題がありません。しかし欲望はあります。そこで淡々として、心理的にバランスが取れればそれでいいのです」［1］と説かれました。夫とは長年夫婦生活がなかったのに、なぜずっと夫を見た目がハンサムだと感じ続けるのか、ずっと不思議に思っていました。私は真剣に発正念をし、情や色に対する執着を取り除いていましたが、旧勢力の仕掛けた罠にはめられたことを知りませんでした。その薬の中に色、情に溺れ、また眠たくなるような作用があり、ずっと私の肉眼を汚染していた上に、私の正しい信念をも妨げ、破壊していました。
私は旧勢力が薬を生産する機制のようなものを１式設けたのが見えました。この機制は複雑な機器のようなもので、これを監視し管理する神がいて、薬が自動的に生産され、それぞれ異なるベルトコンベアーのようなもので異なる薬が送られてきました。色や情に溺れさせる薬もあれば、眠らせる薬もあります。副元神にその薬を渡す神もいれば、副元神を監視する神もいて、そして何年何月何日何時に、誰それの副元神は神と交わした約束通り、主元神の悟性を妨げ、精進させないような薬を主元神の空間場に巻いたと記録する神もいました。
その副元神は、Ａさんの副元神が錠の穴に入れられたのを見て、大変驚き怖くなりました。その上、主元神が命令を出したので、その副元神は悪事をやめようと決めました。実は前にも数回手を引こうと決心しましたが、旧勢力の神の脅迫を受け、心が動揺し、本意に反してまた悪事を働きました。今回は決心したのですが、旧勢力がはきっと見逃してくれないことを心配し、いろいろ考えながら浮かない顔をしていました。主元神が解決できないことがある時、いつも師父に助けを求めるのを思い出し、師父にお願いしようかと思い付き、再三躊躇しながら、何度も自分を勇気づけ、最後にやっと師父に会いに行きました。
師父の周りは神々に囲まれ、とても眩しい光を放たれていて、副元神は外でしばらくうろうろしていました。師父はその副元神が来たのをご存知だったので、神々に道をつくらせました。副元神は師父の前に跪いて泣きながら「偉大な創世主よ、私のような生命をお許し下さい。この数年間説かれた法を全て拝聴しており、主元神よりもはっきりと分かっていると自負していましたが、ずっと旧い理を固執し物事に対処しました。私心により自分を守ろうとしていましたが、正しい理で計れば自分が間違っていると分かっています。いつも困っていました。今回私はもう悪事をやめようと決心しました。全宇宙の神々に立会人になって頂き、もし私が今言ったことに背いたら、消滅されても構いません。創世主よ、どうか私をお守り下さい、私は本当にこのような貴重な機縁を見逃したくないのです。私は法を正す進展に追いつき、新宇宙の生命になりたいのです。創世主よ、どうか私の願いがかなうようお助け下さい」と話した後、地面に泣き崩れました。この生命の敬虔な懺悔と願いを見て、宇宙の正の作用を果たす神々を感動させ、皆この副元神を守ろうと思いました。
師父は微笑まれ、眼差しは、はるか遠い蒼穹を突き抜け、慈悲の中で「寛大な処置を取る」と「逆手に取る」という法理をご教示なさいました。副元神はそれを理解し、感激して笑顔になりました。神々もそれを理解し、さらに大法の神聖さ、威厳さ、全能な力を感じました。
師父は、さらに副元神が将来いいところに行くことができるので、くれぐれも自分の約束を忘れてはならず、法を正す時期の真の守護者になるようにと教え諭されました。副元神は涙を流しながら頷き、そして、師父に跪いて叩頭してから離れました。異なる次元の神々は、この生命が創世主にさらなる大きな使命を授けられたのをみて、とても羨ましく思いました。
師父は「旧い勢力は歴史上において多くのことを按排し、極めて綿密で丹念に按排しました。それらは自分が按排したことに問題がないように、前回の地球で既に演習してみました。皆さん考えてみてください、それらは執着せずにいられるのでしょうか？ 自分のやろうとしたことを手放すことができるのでしょうか？ しかし、もし私たちの正念が十分であれば、宇宙のある理に適うようになります。旧宇宙においても、新宇宙においても次のような理があります。つまり、一つの生命の選択は自分自身の意思によって決められるということです。歴史上何かの願いを立てたことがあるにしても、肝心な時、やはり自分の意思で決めなければなりません。この中に正しいこととそうでないことの両方が含まれています。全てがそうなのです」［2］と説かれました。
私は今回、自分の副元神を正そうと私が決めました。副元神が悪事をやめるのも自分自身の選択です。副元神は歴史上、旧勢力と約束を交わしましたが、今、師父の指示に従うことを選びました。
この副元神は自らを正したのですが、私はやはり安心できず、また前のように繰り返すのを心配して、覆いで被せて上げました。もし本当に自分自身を正すことができれば、旧勢力に咎められた時に、この覆いは副元神を守ることができ、もし再び悪事を働くような場合、覆いは自動的に副元神を束縛し正すことができ、徹底的に自分を改めなければ、副元神を消滅するしかないと思いました。以前、正念を発して邪悪を消滅する時、ある生命は負けそうになったら、二度と悪事を働かないと誓い、私に許しを請いました。私はこれ以上邪悪を助長しないよう警告した後、見逃して上げました。しかし、その後直ぐ心の中で私を騙せたと思い、これらが密かに笑っているのが見えました。その時、私は容赦なくそれらを消滅しました。何回も騙されたので、私は自ら正したい生命に覆いを被せ、万が一悪い念を起こした場合、この覆いは自動的にそれらを消滅するという方法を思い付きました。
1カ月後ある日の朝、修煉者は寛容と慈悲がなければならない、今は法を正す時期であり、この副元神にも自分の役割を果たすべきで、それは生命が生きる意味であると思い、この覆いを解除しました。昼ごろになって、何層もの覆いが絶えず開かれたのが見えました。午後学法する前、多くの旧勢力の神が手に契約書を持って、覆いの外を囲みながら中の副元神に対し、怒り出し咎めました。覆いは透明なので、副元神は中から外を覗きました。私はＢさんに見えた状況を話したら、「今直ぐ発正念をしましょう」と教えてくれました。私は「私の副元神は自らを正しましたので、旧い神の管轄外になり、もしこれ以上、妨害と迫害を加えようとし、旧い理を固執するものがいれば、消滅されるしかありません」という一念を出しました。Ｂさんと2人で20分間発正念をしましたが、旧い神はまだ覆いの外を囲んでいました。
Ｂさんと学法を初めてからも、それらがまだ諦めずに覆いから離れていませんでした。最後に、覆いが全部開かれ、それらが一斉に副元神に近づき、功を発しました。副元神は電撃されたように一瞬で火に覆われ、火花の中に黒く焼け焦げたものが混ざり、副元神は苦しく全身を縮め丸めました。体から一層一層の黒く焦げた皮が脱け落ちました（副元神にも業力があります）。雷、稲妻のごとく猛烈な勢いで攻撃された後、副元神はなんと少しずつゆっくりと立ち上がり、体が清く白くなり、爽やかで清々しくなりました。旧い神たちが驚き呆然となり、どうして副元神は死ななかったのか不思議に思ったようです。その時、正神が副元神を囲み、直ぐにそれらを消滅しました。私は『轉法輪』を読みながら、この他の空間の全過程を目にしましたが、心の中はとても冷静で落ちついていました。
師父は「皆さんに教えますが、ここ数年来、私はいつも大法弟子に非常に大きな能力があると言っていますが、どうしても信じない人がいます。なぜならば、あなたに見えないようにしているからです。あなたの正念の作用で、周りのすべてとあなた自身まで変化が起こりますが、あなたは試してみようと思ってもいません」［3］と説かれました。
師父はまた次のことも教えてくださいました。「法を正すことがこの世で行われていますが、これは決して大法弟子と法を正すこと自体を惑わすためではありません」［4］。「実はこのとき、大法弟子が神の事を行うのはどうしても必要なことであり、なぜならば、大法弟子の個人修煉は既に第一義の問題ではなく、法を正す中で衆生を救い済度し、大穹を新たに組み立てることこそが目的だからです。法を正し、衆生を救い済度することを必ず行わなければならないため、この環境による妨害を必ず破り、法を実証しなければなりません」［4］。
今回のことを通じて、副元神が正されたのは大法弟子の慈悲と寛容な心の現れであり、旧勢力に淘汰されることから、功能を用いて生命を救うことであり、副元神は自らを正すことを選べば、新宇宙に入ることができ、そうでなければ、最後になれば旧勢力に消滅され、正神もやはりその副元神を見逃すことはありません。法を正す時期の大法弟子として、自分の副元神を正すことは自分の行うべき責務であり、大いなる善の行為であり、宇宙の根本の特性「真・善・忍」の現れでもあると悟りました。
同修たちよ、自分たちの考え方を変え、人心を放下し、創世主からの依頼に背かないよう、真の法を正す時期の大法弟子になりましょう！
（続く）
注：
［1］李洪志師父の著作：『轉法輪』
［2」李洪志師父の著作：『各地での説法ニ』「二〇〇二年米国フィラデルフィア法会での説法」
［3］李洪志師父の著作：『各地での説法十一』「二十年説法」
［4］李洪志師父の著作：『各地での説法七』「米国西部国際法会での説法」
