文／中国の大法弟子
【明慧日本2016年12月28日】 昨年の僅かな修煉体験を師父にご報告し、同修の皆さんと切磋琢磨したいと思います。
昨年、元国家主席・江沢民に対する刑事告訴が始まって以来、私たちの修煉するテンポはますます早くなったように感じました。心性の衝突が重なり、自分の平穏無事を求める執着心が露わになり、個人修煉においても、かつてない試練に直面しました。江沢民に対する刑事告訴が一段落したところで、地元の数人の同修が連行されました。私は自分の心性を考えて、結局、自宅にある資料拠点を放棄して、大法書籍の製本を終わりにすることを決めました。その時、製本に関連していた数人の同修たちも連行されたため、私が参与していたもう一つの資料拠点も止むを得ず引っ越していきました。これで、私は大法の真相資料や、大法の書籍を製本するプロジェクトにもう関わらなくなりました。
資料拠点の同修は多忙で、大変苦労しています。ここ数年、私もそういう日々を送ってきました。忙しいけれど、とても充実していました。自分は全力を尽くして、師父の法を正す進展についていっている、自分の状態は悪くないと思っていました。知らず知らずに、自分に修煉する元手ができたと思い込み、自分の周りにいるこの同修にも、あの同修にも、みな問題があり、みな助けが必要だという目で見始めました。近所の集団学法にしばらく参加できなければ、心が落ち着かなくなり、「このことも持ち出して交流したい、あのことも推し進めていかなければ」と気にかけてばかりいました。集団学法に顔を出すと、すぐさま同修が私に何かを尋ねてくることに慣れて、他人の修煉を指図し、本人の代わりに決断をすることに慣れました。けれども、一度も自分のこれらの行為が法を実証しているのではなく、自分を実証していることだと考えたことはありませんでした。「あなたがいなければ、すべてがうまく運べなくなるようだ」と、かつて年配の同修が私にそう言ったことがありました。
ある日、集団学法に参加することができなくなり、代わりに年配の同修に学法の参加をお願いしました。学法から帰ってきたその同修は「某同修はなぜ来なかったのか、彼はこの件について何かアドバイスをくれましたか？ 彼に直接に聞いてみたい」と自分はそこにいた同修たちに囲まれました。そちらの同修は私に対し、依頼心が起きていることを私に教えました。また、修煉環境において、だれが欠けても構わないが、決して法の存在だけは欠かせませんとの内容の交流文章が明慧ネットに掲載してあることも私に話しました。年配の同修はこれ以上何も言いませんでしたが、私は自分の問題点について考え始めました。
同修が私に頼ることに気づいていないわけではありませんが、ただ自分は法理に対して明確に悟ることができて、修煉の道をしっかりと歩み、ここ数年、法に則っていない状態もありませんでした。師父の法を正す進展について行き、大きな方向をよく把握でき、法に符合していない同修たちの行いを直し、同修のことを自分の事と看做して、同修を助けながら修煉の道を歩んできた自分は、師が法を正すことのお手伝いをしている行動だと確信していました。
しかし、今回は違いました。年配の同修の話を聞いて、私は「自分は同修たちの修煉の道を阻んでいた」とはっきりとわかりました。ここ数年、私自身にとって、一番得意なことは他人の修煉を手伝うことでした。同修たちを管理することが得意なのです。自分が実証した法理をもって、同修の修煉状態を評価し、弁舌に執着しているため、ほとんどの同修は私の指図に関して、返す言葉を無くし、私のことを信用して私が言った通りに行います。しかし、すべての修煉者には自分の修煉の道があり、自分が悟ったものを実証しなければならず、それぞれに違う天上の世界へ戻らなければなりません。私は人為的に同修に依頼心を身につけさせてしまいました。同修が成し遂げるべきことを私1人で引き受け、知らず知らずに、同修は自分の理を実証することが突破できず、私に阻まれていたのです。
このことに気づいて、私はとても驚きました。法を実証するプロジェクトに参加しなくなったため、自分の修煉についてよく考える時間がありました。突然、自分はとてつもなく大きな過ちを犯したことに気づきました。その過ちを犯した最も根本な原因は「自分を実証したい」という心なのです。現在の次元まで修煉してきましたので、自分が悟った理は絶対に正しいと思い、自分が悟った理を周りに言いふらし、他人の修煉に影響を与えていました。その一番明確な例は、同修と交流する内容は殆ど自分がよく行えた部分だけでした、外で真相資料を配ることや、常人に面と向かって真相を話すことは殆ど行っていないため、この部分については交流しませんでした。交流する内容がないからです。それも知らず知らずに同修が直接に真相を伝えることを阻みました。その表れは、集団学法をするときに集まる同修の人数は多いのですが、真相資料の数の減少が少なく、三退者の数が少なかったのでした。
真相資料をよく配り、真相を上手く伝える同修に私たちの集団学法に参加するように頼みました。そして、今まで、自分が参加していたすべての集団学法から抜けて、同修たちを避けました。私には心を静めて学法し、修煉状態を調整する必要がありました。
すぐに、私にほかの集団学法グループに参加する機会が訪れました。そのグループの同修たちとは以前あまり接触がなく、以前の同修たちの状態とは完全に違うものでした。グループの人数は少ないのですが、みな若くて、能力があり学歴も高く、比較的個性が強く、法理の話に触れれば私より深く語れる同修たちでした。修煉の道に偶然なことはありません。このようなグループに入った私は、すぐに以前のようにお高くとまっていた姿勢を改め、謙虚な気持ちをもって、同修に溶け込み、自分を修めることを習得しました。なぜなら、私の指図を受け入れてもらえないからです。ネガティブな立場からポジティブな効果を得ることができました。私はやっと自分の問題に目を向けることができました。私の新たな修煉もそこから始まりました。
まずは、同修と協力して、真相を伝えて、世人を救うことから始めました。私が主導する形で進めるのではなく、同修の傍にいて全力で協力しました。同修と一緒に、初めて留置場に行き、発正念をしましたが、帰り道に、私は頭痛と腹痛に襲われました。「ここ数年、表に出て真相を伝えることを経験しなかったので、緊張したからだと思います」と同修が分析しました。その後、また何回か同修について留置場に行っているうちに、腹痛と頭痛が治りました。この程度の小さな試練を同修はとっくに乗り越えていたのですが、私にとってはかなりのプレッシャーでした。長年、修煉しているうちに、法を正す進展の要求から大きくかけ離れた私の現状は一目瞭然でした。
その後、法を実証することに数回参加しました、参加するたびに、自分の執着が露わになっていき、心性は絶え間なく上昇しました。例えば、外で真相電話を掛けるとき、いつも心臓がバクバクして、電話を掛ける前からすでに緊張して、言葉が口から出てきませんでした。ある日、私は外で真相電話をかけようとしました。しかし、その時、身体に不調が現れて、私は道端に座り込んで動くことができなくなりました。明らかに自分の真正面の上空から、一つの長い手が伸びてきて、その手が私の心臓をつかみ、外へ引っ張り出そうとして、その勢いの強さに負けて、私は苦しくなり息ができませんでした。しかし、このまま死んではいけないとわかっていました。ついこのあいだ、ある同修（地元ではとても精進している弟子だと知られていた）が交通事故に遭い、亡くなったばかりでした、地元で大きな波紋が広がりました。私はこのまま死んではならないと気をしっかり持ちました。どれほどの時間が経ったのかわかりませんでしたが、私は激しく嘔吐しはじめました。2回ほど繰り返して、少し落ち着きました。
同修にそのことを話しました。同修は「原因は分かりましたか？」と私に問いかけました。私はまだその原因は分かりませんでした。同修は「あなたは真相電話を掛ける出発点を間違えました」と指摘しました。確かに私は何回も「どこでも自由に真相電話を掛けられたらいいのに」とその言葉を繰り返していました。私が真相電話を掛ける出発点は相手の衆生が救われるか否かに重点を置いたのではなく、場所にとらわれずに真相電話が自由にかけられることに重点を置いたのでした。この出発点の違いは、まさに人と神の違いであることに気づきました。事をする心が衆生を救い済度する心を超えていました。法を実証することに関し、成し遂げた数で精進しているか否かを判断していました。法からかけ離れた自分の考えはここ数年、自分の執着心が膨張する一方で、心性が少しも伸びない一つの原因だと思いました。
同修のおかげで、善の気持ちが持てない根本的原因を見つけることができました。修煉の道を歩んできて、私に見えたのはすべて同修の不行き届きなのでした、同修の問題点を指摘するときの口調が強く、年配の同修に対しても失礼なところが多くありました。しかし、努力を重ねて、善を持てない自分を変えようとした時、同修の良いところが見えるようなりました。同修たちは、本来、こんなに素晴らしい人達だと気付き始めました。全ての同修が輝いているものを持っています、そのものの多くはまさに私が修めて、向上しなければ得られないものばかりなのでした。
自分のことをとても恥ずかしく思いました、以前、どのように同修に指図したのか忘れましたが、確かにあちらこちらの集団学法に参加していました。しかし、駆けまわっていた自分の行動に意義があったのでしょうか。真に私達の修煉環境に良い働きかけをしたのでしょうか。全ての大法弟子は師父のご加護を受けており、それぞれの修煉において、照らし合わせる法があります。法に則って、コツコツと自分をしっかり修めていけばよいのですが、しかし、私は無駄に人心を用いて余計な心配ばかりしていました。
また、自分の空間場に狡猾な自分と偽りの自分がいることが見えました。かつて、同修は私に、「同修の間で忙しそうに走りまわっていますが、あなたの気持ちがここになく、全体に溶け込んでいません」と言った当時、その言葉を聞き、理解できませんでしたが、段々、修煉していくにつれて、「同修の心は開いており、どんなことでも交流ができ、私も同修の心に随意に出入りできますが、私の心は誰に対しても閉じたままだ」と気づきました。具体的な表れとしては、同修のことは交流できますが、自分の問題については触れたことがありませんでした。しかし、私は「朝の煉功に起きられない、座禅は40分しかできない、恐れる心を持っているため、法廷の傍聴に行きたくない、師父の法を正すことが早く終わってほしくない、なぜなら、自分がまだ基準に達していない私心があるからだ」という言葉を自然に自分の口から話し、偽り（不真）の自分を取り除いた時から、私の心にあった扉が消え、自分を遮遮る障壁も消え、かつてない軽やかな気持ちが現れました。
なぜ、朝の煉功に起きられないのでしょうか、静功は1時間までしか堅持できないのでしょうか、そして、1日４回の発正念も保証できないのでしょうか、気持ちばかり焦っていても、行動に移すことができないのでしょうか。近頃、子供の勉強に対する姿勢に問題があることに気づきました。それに合わせて、執着心に対する試練も続出しました。間違いなく、これらはみな私の修煉状態に関係していることだとわかっています。子供の勉強の態度はまさしく私の修煉に対する態度であると分かりました。自分の修煉に対して、僥倖に頼る心があるため、確実に修煉できず、得ることばかり考え、苦しい思いをしたくありませんでした。修煉して、基準に達していなければ合格できない事は分かっていますが、心の奥底で、師父は必ず弟子の私を置き去りにされないという僥倖な一念を持っていました。この一念が堅実に修煉することを妨げていました。それは私心があるからだと思います。自分が天上に戻ることしか考えておらず、師父の法を正す立場に立って考え、未来の需要、新宇宙の基準で判断することができませんでした。法を正す中で、自分自身の体、未来の宇宙の一部になるその体の昇華も含めて、自分が受け持つべき責任を果たしていなかったのです。
法の基準に達してないところは先ほどお話しした例だけに留まりません。現在、ますます自分の執着や同修との距離が見えてきました。私は口を修めることに気を配り、口数も段々と少なくなりました。ある言葉は喋っても無意味であり、ある言葉を喋れば悪い影響をもたらし、ある言葉は自分を実証しており、ある言葉は自己顕示のためであり、ある言葉は不平不満を表しており、ある言葉は嫉妬心によるもので、ある言葉は他人を変えようとしている等々。多くの言葉は執着心に追い立てられて発したものでした。意識して、これらの執着を帯びている言葉をしまっておいたら、話す必要のある言葉も自然と少なくなりました。
大法弟子として、自分の本当の修煉状態に直面する勇気を持たなければなりません。私たちはつまづきながら今日まで歩んできました。修煉において、本当に放下して、突破しなければならないものは自分の心であり、ほかに何も必要ありません。今後のことを一切考えないで、私は今現在、毎日しっかり修めることだけに専念したいと思います。
師父、ありがとうございます！
同修の皆さん、ありがとうございます！
