文/中国の大法弟子
【明慧日本2017年2月12日】土曜日の朝早く、私はある患者さんに真相を伝えるため病院へ行きました。数年にわたり、私は絶えず少しずつ法輪功の真相を伝えていたのですが、その患者さん夫婦は三退しませんでした。この土曜日、私は断られることを恐れず、ちょっと話をしただけで2人は喜んで三退してくれました。
その後、休日出勤のため、急いで勤務先に向かいました。事務所についた途端、とても眠くて疲れていて全身がだるく、ちょっと気を緩めると床に倒れそうになったり、何度も危うく机にうつ伏せになるところを、なんとか退勤時間まで必死に耐えました。
家に着き、力を振り絞って階段を登り、バタンとベッドに倒れ込んだとき、全身の力が抜け、言葉で言い表わせないほど眠くなりました。私はこの異常な眠気の状態の背後に、きっと危険な要素が潜んでいると警戒し、絶対に眠ってはいけないと思いました!
全身の力を振り絞り、ベッドから降りて歩き回りながら「絶対にベッドに戻ってはいけない! 絶対に睡魔の指図に従ってはいけない! 絶対に自分の意志を強く持ち睡魔に負けてはいけない!」と自分に言い聞かせました。眠気覚ましのため、キッチンに行って無理やり台所仕事をしようとしましたが、あまりにも眠く包丁すら見えませんでした。あのような恍惚とした状態では、怪我をするかもしれないと思い、台所仕事をやめました。
私は眠気を我慢し、歯を食いしばって発正念をしようとしましたが、眠くてソファーに倒れそうなほど、立っていられませんでした。それでも私は睡魔に狙いを定めて発正念を続けました。私は自分が利剣(りけん・鋭利な刀剣)になり、睡魔に逃げ場を与えないように、あらゆる宇宙空間で睡魔の要素を立ち切るよう発正念しました。しかし、30分経っても状態が良くなりません。ついに、全世界の大法弟子の発正念の時間になり、引き続き自分の神通力を使って睡魔を追いかけ断ち切ろうとしました。そのときある悪い念が頭に入ってきて「早く発正念を終わらせてから少し寝よう。発正念が終わってから寝ても、あなたは間違っていないよ」と誰かがささやきました。私はすぐに「この状態は絶対に修煉基準に合わない、今寝る必要がない、必ず眠気とこのだるさを滅しなければならない」と警戒しました。
発正念が終わり、奇跡が現れました! 眠気とだるさが一気に消え、頭がすっきりとして清々しくなりました。そのとき、業者が水を届けに来ました。私は相手に「共産党員ですか」と尋ねたら「はい」と答えたので、真相を伝えてから三退を勧め、相手は脱退してくれました。もし私が発正念をせずに眠ってしまったら、この業者の人を救うことはできなかったと思いました。その時、旧勢力が睡魔を利用し、衆生を救い済度することを妨害しようとしたとわかりました。しかし、その後自分のこの認識はまだまだ足りないと思いました。
しかし、翌日の朝から昼までの間、再び同じ状態に陥り全身がだるく両目の焦点がぼやけ、恍惚として、発正念をしても効き目がほとんどありませんでした。昼12時の正念が終わり、眠気を耐える限界を超え、私はベッドに倒れ込みすぐ熟睡しました。午後2時半ごろ、電話の着信音に起こされ目醒めたとき、昨日正念を発したら効果が現れたのに、今日は全く効き目がないということはまだ他にも原因があり、もしかして、私に大きな漏れがあるから簡単に旧勢力に隙に乗じられたのではないかと、考えました。
私は過去のことを1つ1つ思い出し、衆生を救い済度するため、自分の仕事の能力を上げるよう努力し、質の高いサービスで衆生を自分の周りに集め、真相を伝えるきっかけを作ることが、修煉の面において何か間違えがあるのではないかと考えました。
確かに長年私は仕事熱心で、仕事の能力が比較的高くこの業界で名前が知られ、業界内にとどまらず、他の業界の人からも尊敬され、衆生を救い済度する環境を作ることができました。これが自分の修煉の道だと思い、この方法で多くの衆生を救ってきました。最近になって私はさらに自分の仕事のレベルを上げ、この技術を完璧に習得すれば、もっと多くの衆生と接触するチャンスが増え、さらに多くの衆生が救われると思いました。もしかして、結果に執着するあまり焦りがあったのか、あるいは闘争心が出てきたのかもしれません。私はこの面において自分に何か問題があると確信しました。
そのとき、私はこの業界全体の技術競争がとても激しく、勤務先は一流企業で、従業員は全国の競争相手に勝つため、みんな相当なプレーシャーを感じ、同僚たちの払った代価も大きいものでした。私もある面において同僚の中で技術に優れており、もちろん、相当大きな犠牲と努力を払いました。衆生が救われるため、常人社会において大法弟子の能力を実証するため、どんなに苦労しても自分のやるべきことだと思い頑張りました。私の真面目な勤務ぶりは、すでに上司や同僚に評価されていたため、勤務先では私の修煉をますます認めるようになりました。しかし、私は長い間ずっとこの次元に留まり、突破しようとしませんでした! 常人の評価と褒め言葉に満足し「衆生のために苦労している」という比較的低次元の枠に踏み止まり、これまで、この次元を突破しようとは思いませんでした。
私は師父が説かれた「相は心から生じる」[1]の法理を思い出しました。師父はまた「実は全世界はすでに、一人ひとりの大法弟子によって一部ずつ請け負われ、この地球に現れたのですが、この地球の人間はまた宇宙と対応しています」[2]とおっしゃいました。今の中国社会では、中国共産党の幹部たちは大量にお金を横領し、人々の収入は低く、不動産の価格が高騰し、生活のプレーシャーが大きく、少しでも高収入の仕事に就くと、激しい競争の中で生き延びるため、必死になって仕事をします。私の仕事の業界における競争は特に激しいため、この業界の人々はみんな大きなプレーシャーを抱えています。勤務先はこの業界内では比較的高収入で、同僚たちも大変な犠牲を払っています。競争はすでに悪循環となり、他の会社の成績が上がり少しでも近づくと、上司は「敵が追いかけてきたぞ、追い越されないないように頑張ろう」と絶えず危機感を訴えます。同僚たちは息つく暇もありません。私はこのような職場は最初から嫌でしたが、現状を変えることはできないと思っていたため、現実を受け入れるしかありませんでした。
大法弟子の能力を証明するためにも、闘争心もあり私は必死になって働きました。常人は大法弟子の能力を認めましたが、払った代価も大きいものでした。師父は「異なる次元に異なる法有り」[3]と説かれました。今振り返ってみると、私は間違っていました。私は大法弟子であり、このような激化した業界の競争に対して、なぜ師父の教え「世の墜落を截窒(ふさぎとめ)る 」[4]の法理に従わなかったのでしょうか! なぜ神通力を駆使して阻止しなかったのでしょうか! 私は内心でこの変異した競争を認めていたのです。自分自身も激しい競争の中の一員であったため、それに気づくのが難しかったのです。
この執着を修めるため十数年間かかり、今やっと認識することができ、本当に悟るのが遅かったのです。この業界の競争を全省の範囲内で緩やかになるように、それぞれ各自の地位に影響されず、業界全員の生活が苦しくないように、この業界の衆生を救い済度するためには、このように発正念しなければならないと思いました。実際この業界において、競争に耐えきれないためビルから飛び降り自殺する人、精神に異常が見られる人も少なくありません。衆生の生活リズムがスローダウンしない限り、大法弟子と接触し、大法弟子から法輪功の真相説明を聞く時間と余裕もありません。また、競争の激化を軽減しない限り、大法弟子もまた競争の悪循環に陥ることなく、もっと三つのことに時間をかけることができません。仕事の技術をもっと向上させるため、いろいろ計画を立てていたのですが、自分のこの認識を改め、この先の予定を見直す必要があると思いました。
夕方の5時55分の発正念をする時に、再び睡魔に襲われたました! 絶えず強い正念を発しながら、気づかない漏れがまだあるのかと困惑しました。一体どんな漏れがまだ残っているのでしょうか? 突然、自分はある程度、旧勢力の按排を認めていたと気づきました。漏れがあれば、必ず隙に付け入られ妨害されるというこの考え方が、頭の深いところに潜んでいたため、旧勢力は正々堂々と睡魔を利用して私を駄目にしようとしたのです。このような考え方は旧勢力の考え方であり、認めてはいけません。では、私にはまだ漏れがどこにあるのでしょうか?
「競争を認める」というこの考え方です。これも実は本当の自分ではなく、先天的な自分の真の考え方ではありません。宇宙の中の先天的な純真な生命には「競争」というものがどうしてあるのでしょうか。「競争」というものは旧勢力が衆生に押し込んだものであり、この漏れ自体は旧勢力によって作られたものです。特に現在の中国において、伝統文化が共産党文化によって取って代わられた後、悪質な競争という観念が人々に普遍的に受け入れられました。私自身も共産党文化に数十年間汚染されていたため、このような変異した観念に長年左右されてきました。
今やっとこの変異した観念に気づきました。これは自分の真の念ではなく、必ず解体しなければなりません! 旧勢力が作ったこの党文化は、どれだけ衆生に害を与えているのでしょうか。私のこの体験で、師父が説かれた全面的に旧勢力を解体する法理について、深く理解することができました!
このことに気づいたとき、睡魔は直ちに消滅してしまいました。
大法が私を再び向上させてくださったことに、本当に感謝いたします!
注:
[1] 李洪志先生の経文:『各地での説法十』「大紀元会議での説法」
[2] 李洪志先生の経文:『各地での説法九』「二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法」
[3] 李洪志先生の著作:『轉法輪』
[4] 李洪志先生の詩:『洪吟二』「普く照らす」
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/9/18/152579.html)