労働教養所の迫害で障害者となった法輪功修煉者が死亡 
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 【明慧日本2013年7月23日】青海省西寧市の法輪功修煉者・武忠民さんは、最初に労働教養を強いられた時、残虐に拷問され下肢が不具になり、歩けなくなった。2度目に労働教養を強いられた時、四肢とも不自由になって、2013年5月20日に死亡した。享年50歳。

 武さんは最初に労働教養を強いられた時、河南省第3労働教養所で4年余り迫害され続け、健康な武さんは右足に障害を持ち、その影響を受けて両腕も自由に利かなくなった。医者は中枢神経の損傷が原因だと武さんに伝えた。武さんはかつて各部門(最高検察院・省検察院・市検察院・公安・民政などの部門)に訴えたが、すべて却下された。2005年6月、明慧ネットで 『真善忍を堅持したため5年間迫害された事実』を連載し、中国当局の武さんに対する迫害の実態を暴き出した。 

 武さんは当時、このように述べた。「この長い苦難に満ちていた5年余りの歳月に、私は想像しがたい精神・肉体両面の苦しみに耐え、人間ではない生活を強要されました。留置場・労働教養所で、私は何度も死人ベッド・縄縛り・足かせ・野蛮な灌食・集団暴行などの拷問で苦しめられました。許昌市の河南省第3労働教養所で、警官は百人の受刑者に暴力するように指示しました。超負荷の労役、24時間体制の強制洗脳、恐喝、詐欺、飢餓、金ゆすり、冷水や湯をかけるなど……」 

中共酷刑示意图:手铐脚镣

拷問のイラスト図:手錠と足かせ 

 2006年5月26日午後、他地区で1年間アルバイトをして、帰って来た武さんは数日も経たないうちに警官に連行された。当日の午後3時、西寧市公安・国家安全局・西寧市と城中区の610弁公室・派出所などの男女10数人の警官が部屋に押し入り、歩けない武さんを自宅から西寧市第1留置場に連行し(持ち上げて乗車させ、引きずって入所させた)、直接トラの椅子に縛り付け、タオルを口に詰め込んだ。 

 2006年7月12日昼ごろ、陝県の政法委書記・公安局・610弁公室などの6,7人は、パトカーとマイクロバスに分乗して、労働教養決定書を持って(教養所名称は記載なし、身体障害者は受け入れにくいため)、武さんをパンツ一丁にさせ、再び河南省第3労働教養所に連行した。教養所の副院長・張栄斤と李主任は、武さんが自力で歩けないことを知りながら、「法輪功修煉者でさえあれば私達は受け入れる」と言ったという。

酷刑演示:毒打

拷問の実演:暴行

 当日の夕食の時、武さんは運動場で「法輪大法は素晴らしい!」と叫んだため、警官と監視役に滅多打ちされ、口を塞がれて監室へ引きずられた。警官・師保竜は思い切り武さんの頭部と肋骨を蹴り、靴底で武さんの口を叩き、憎々しげに「お前を這わせて食事に行く」と言った。班長の李勇軍は足で武さんの左耳の付け根を蹴り、武さんは気絶寸前だった。警官・徐水旺らは容赦なく武さんを縄に縛った。

酷刑演示:上绳

拷問の実演:縄縛り

 武さんは2006年9月末から10月上旬まで、何回もショックを起こして緊急治療を受けた。警官は受刑者に指示し、武さんの両腕を支えて食堂へ走り、吊り上げさせた。武さんは思わず悲鳴を出したが、すべて無視され、拷問を何度も繰り返された。2007年7月2日夜、武さんは作業場を見学する人達の前で、公に実情(病状)を訴えたため、見学者が帰った途端、警官らは皆の前で武さんの杖を奪って打ち砕き、武さんに自分で帰るように命じた。さらに、警官と監視役が武さんの両足を蹴ったため、武さんの足の爪は剥がれ落ち、大量の血が流れて、足の指がただれた。武さんは竹さおを拾ってやっと移動できるほどで、高熱で全身が震えていた。警官は得意な表情で「お前を死ぬより辛いほどに苦しめてやる」と罵った。警官は受刑者に指示し、人のいない所で武さんの足を踏みつけ、足の小指を切断した。 

 2007年11月30日、武さんの労働教養期間が満了になったが、教養所の医者はカルテを紛失したと言い、健康診断表に右足の首が曲げられず、前に肺結核歴がありと記入した。足指を切断し、左足の首が動かず4回入院したことや、肺結核の再発病などには一切触れなかった。武さんを家へ送る時、警官は感染を防ぐため、列車でずっと武さんに2層のマスクを着用させた。責任の追及を恐れて、警官は家に着く前に2人の農民を雇って武さんを家に担ぎ入れさせ、扉の外で撮影して直ちに立ち去った。 

 武さんは家に帰った後、80代の父が世話をしてくれた。武さんの母は同じく「真善忍」を信仰し、法輪功のため2度北京へ陳情に行き、拘禁された後、青海省で1年間の労働教養を強いられ、心神喪失になった。 

 2011年5月9日、武さんは再び青海省の洗脳班に強制連行された。長年にwあたって残酷に迫害された武さんは、今年5月20日に亡くなった。 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/7/1/276078.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/7/10/140967.html)
 
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