父と一緒に過ごした日々
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文/海外の大法弟子

 【明慧日本2014年11月8日】父は私がまだ幼い時に、法輪大法の修煉を始めました。優美な煉功の音楽や優雅な五式の煉功動作に私は強く惹かれました。

 ある冬の日、私は父と一緒に映画を見に行き、チケットを購入しょうとした時でした。酒気を帯び、奇異なヘヤースタイルをした2人の青年が突然、理由もなく父を罵り始め、しかも前に出て父の服を引っ張ったり、ぐいと押したりして、とても凶暴でした。父は怖がる私をそっと後ろに隠し、落ち着いて、彼らの罵声や凶暴な行動に対して一言も言わず、ただひたすら立っていました。その時、野次馬見物をする人が多く、しばらくしてから、その2人の青年は面白くないと思ったのか、警備員の説得により、腹立たしげに自ら立ち去って行きました。

 帰宅途中、私は父に尋ねました。「さっき、なぜ殴り返さなかったの? どう見ても彼らは良い人ではありませんよ」。父は言いました。「大法修煉者は殴られても殴り返さず、罵られてもやり返してはいけない。一般の人でさえ自制心があると言うのに、大法修煉者は尚更だよ」。それでも私が満足しない様子を見て、父は古代の名将・韓信の物語を教えてくれ、私は興味津々に聞きました。

 私の印象では、父は一時とても暴力的で、酒と遊びに耽って、世間の全てを馬鹿にして傲慢で、もし誰かが父の気に触ったら必ずひどく殴りました。父はいつも短気で、怒りやすく、偏屈な性格で、母と私は非常に父を恐れ、毎日父のことを心配し、ひょっとしてまたどこかで揉め事を起こしているのではないかとハラハラしていました。

 しかし、法輪大法を修煉してから、父は変わり、楽観的で、優しく、好んで人の手助けをするようになりました。面目を一新した父を見て、家族はみんな喜び、仲睦まじくなりました。以前、母は父の修煉に反対していましたが、今は賛成に転じただけでなく、自分自身も法を学び、修煉しようとしています。大法の神秘的な力に私は感化されました。

 2008年、父が迫害された後、わが家は「重点」監視対象となり、派出所や居民委員会が頻繁に「挨拶」に来て、父は当局の気の向くままに審査のために連れて行かれました。私は不思議に思いました。中国共産党はなぜ「真・善・忍」を修める善良な住民を憚りなく捕えるのですか? それでも、なぜこんなに多くの人が法輪大法の修煉を続けようとしているのですか? 私は多くの疑問を抱え、大法に強い好奇心を持ちました。

 2011年のある日、私はついに『轉法輪』を手にし、一晩で読み終えました。私は喜びを抑えきれず、もっと早く大法に会いたかったとの思いで一杯でした。まさにこれは私がずっと探し求めていたものでした。

 私は徐々に、自分が変わりつつあることに気づきました。以前の小さな利益を欲しがる心や、怠けること、嫉妬の問題がなくなり、いつも笑顔で、幸せを感じ、今までにない充実感を覚えました。

 修煉後、日々忙しくしている衆生を見て、大法を得られない彼らのために焦りを感じ、真相を知らない人たちのために悲しさと悔しさを覚えました。人々は名利を追求しており、しかし、これほどに貴重な大法が見えず、大変悲しいことだと思いました。私は新しい修煉者ですが、しかし衆生にお伝えしたいと思います。「法輪大法は素晴らしい」です。その後、私は真相を伝え、衆生を救う隊列に加わりました。

 今年の夏休み、私は帰国しました。8月10日の午後、私は父と一緒に野菜売りのおじさんに真相を伝えていた時、突然、人の群れから60代のおばさんが出てきて、父の手を掴み、叫びました。「早く法輪功を捕まえて。早く警察に通報して下さい。私はかなり前からあなたたちを尾行していました!」 周囲で見ていた人々の中から、「法輪功は良い人です。なぜ良い人を捕まえるのですか!」という声があちらこちらと上がり、そのおばさんは腹立たしげに立ち去りました。

 家に戻ってから、父は邪悪の迫害を避けるために、私に帰校を促しました。しかし、それでも不幸が発生しました。数週間後、家族からメッセージが送られてきて、父は再度不当に連行されてしまいました。

 今回の父との真相を伝える体験を通じて、私が身に滲みるほど分かったのは、大法弟子が真相を伝え、衆生を救うことの難しさ、そして邪悪な中国共産党による迫害の残酷さです。深く考えた末、私は真相が分かった人々のために喜びを感じ、まだ邪悪の毒害を受けている人たちのために心を痛めます。真相を伝え、衆生を救うことは本当に一刻も緩めてはいけません。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/10/24/299378.html)
 
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