【明慧日本2013年8月6日】河南省許昌市の魏都(ぎと)区裁判所は先月12日午前、1年以上も刑務所に拘禁されていた法輪功修煉者・屈春栄さん(60歳女性)に対する不正裁判を行った。屈さんの弁護士が法廷で、屈さんを直ちに無罪解放するよう求めた時、傍聴席からは賛同の拍手が沸き上がったという。
裁判当日、手錠と足枷をかけられた屈さんはパトカーから降ろされ、入廷した。開廷前、傍聴者たちは裁判所の人員に「法輪功修煉者か」と聞かれ、私服警官が隠れて傍聴に来た法輪功修煉者たちの写真を撮っていた。
法廷で屈さんは自身の無罪を主張した。屈さんは「憲法に信仰は自由だと書いてありますが、私の信仰は法輪功です。法輪功は『真・善・忍』を教え、それに従って良い人になろうと努力する私は間違ったことをしていません。法輪功に対する迫害は間違っています。私は裁判所に問われている罪を犯していません。私は無罪です」と主張した。
屈さんは法輪功を学ぶ前、結膜結石、腎臓病、尿管結石、腰脊断裂、乳腺疾患、婦人科病などを患い、年中微熱が出ていた。眼の病気で本を読むこともテレビを見ることもできず、腰痛で腰を曲げることもできなかった。靴製造の会社に勤務していた屈さんは、若いにもかかわらず持病があることで知られていた。40歳にしてすでに、屈さんは白髪になった。病魔に苦しめられていた屈さんはいつも、「死んだほうがましだ」と考えていた。しかし、1996年、屈さんは法輪功と出会って、法輪功を学び始めた。その後、屈さんは長年患っていた病気が消え、元気な体を取り戻した。屈さんは法輪功の教えに基づいて道徳心を向上させ、楽観的で親孝行で周りの人から、良い人だと評価されるようになった。
しかし、屈さんは法輪功を学んでいるという理由で、中共(中国共産党)当局に何度も拘禁されたことがあり、2000年に労働教養2年を宣告されたことがある。
昨年7月2日朝7時、許昌市610弁公室と西関派出所の警官数人が屈さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行った。警官は法輪功の関連書籍や私財などを没収した後、屈さんを不当に連行して刑務所に拘禁した。
その後、警官らは屈さんの実家へ行き、家宅捜索を行ったという。
今回の裁判は1時間あまりだったが、法廷で屈さんに対する裁判の結果は宣告されなかった。
現在もなお、屈さんは許昌市刑務所に拘禁されている。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)