【明慧日本2013年11月25日】瀋陽市の雄獅現代美術設計学校の伝統文化コースに通う学生たちは先月24日の朝、いつものように授業の開始を待っていたが、いつまで経っても教師たちは現れなかった。その後、驚くべき情報が校内に広がった。前日の夜、数人の教師と学生が瀋陽の公安当局に連行されたというのだ。
24日、警察が学校にやって来て、学校のあちこちに監視カメラを取り付け、数人の警察官が私服で校内をうろうろして、学生たちの動きを監視した。構内は突然、中共による恐怖支配が広がった。学生たちはほとんどが未成年者であり、または成年になったばかりである。このようなことは一体何のためなのか。学生たちはただ恐ろしくて不安を覚え、また 教師 の安否を心配し、早く学校に戻ってくるよう願い、そして教師たちの指導の下で授業ができるよう待ち望んでいる。一日千秋の思いである。学生たちは集まると教師たちへの思いが募り、泣き出す女子学生もいて、「私にとって先生は両親のようで、その先生がこんな目に遭ってとても悲しい」と話している。どのクラスの学生か分からないが、黒板にとても大きな文字で「私たちは一番いい状態で、先生のお帰りを待ちましょう」と書いた。
警察は各クラスから学生を呼び出し、尋問した。話によると、尋問をした人物は制服を着用せず、質問したり、話を誘導したり、何か聞き出そうとしていた。また、法輪功創始者を誹謗中傷していたという。彼らの尋問内容は、なぜこの学校にきたのか? どのようなルートできたのか? 法輪功の本を読んでいるか? 煉功しているか? 家族の中に法輪功修煉者がいるかなど。
26日、土曜日の午後、警官は学生たちを一堂に集め、その会場で公に法輪功創始者と法輪功を中傷するビデオを流した。再び偽りの天安門焼身自殺事件、「4.25」中南海の陳情、腹を切って法輪を探すなど、すでに国内外の法輪功修煉者によって暴露されている、恥知らずな虚言の数々を放映した。しかし、多くの学生は参加しなかった。
27日、私服の警察官が更に増え、構内には更に恐怖感が広がった。伝統文化専攻の200人あまりの学生たちは一時、学校を出て行くことになった。個人のパソコン、服、布団、生活用品などは学校に残し、多くの学生たちはすでに地方の自宅に戻り、今後の授業がどうなるかは全く分からないままである。
雄獅学校は合法的に経営し、正規の授業を行っていた。法輪功を修煉する教師たちは仕事に熱心で、一生懸命に働き、愛情を込めて教えた結果、学生たちから慕われるようになった。今日の中国社会は道徳観念が急激に滑落し、80年代、90年代以後は、社会の風潮は日々悪くなる一方である。雄獅学校の教師たちは伝統文化に基づいて学校を運営し、愛情を込めて、立ち居振る舞い、応答の仕方、言葉使いなどを基本から徐々に教え、インターネットやゲーム、恋愛、喧嘩に没頭する多くの学生たちを導き、正しい道を歩ませ、親の話を聞かず、どうにもならない一部の子供たちも、教師たちの周到な導きで、新たな人生を歩み始めた。
教師たちの授業は評判になり、各教師の専門的レベルも高く、責任感も強い。また、学生たちの専門的レベルを高めるため、土曜日や休憩時間を犠牲にして、無償で専門課程を加えた(訳者注:現在の中国では教師たちは金儲けのために、授業中はあまり熱心に教えず、多くの学生たちは、校外の教師個人のレッスン場へ行って学び、教師は来た学生たちには熱心に教え、また試験問題を学生たちに漏らしたりするという)。ある専門家たちは学生たちの美術作品を見て、驚くと同時に、教師たちの教育の成果を盛んに褒め称えた。ここ数年来、教師たちは社会のために成績、品格ともに優れた人材を送り出し、採用された会社から歓迎されている。授業以外に、教師たちはまた学生たちのためにいろいろな趣味グループ、図書室、伝統歌舞芸術祭を創設し、豊かなキャンパス生活に絶大な心血を注いでいた。
あるクラス担任の教師が連行された後、学生たちが教師の日常品を整理していた際に、担任教師のメモ帳を見つけた。中は仕事の記録以外、すべてが学生にどうのように教育を行なったらいいかの構想と反省ばかりだったという。
世相がだんだん悪くなる社会で、このような教育環境は学生たちにとって、どんなにありがたく、どんなに貴重なことか、想像できるだろう。しかし、このような学校、このような教師たちが、学生たちのために良い教育環境を作り、親たちの悩みを解決し、社会へ優秀な人材を送り出したにもかかわらず、かえって瀋陽の公安当局に長期にわたり妨害されている。最近の明慧ネットの報道によると、「実際は2年前から、瀋陽市国保大隊はこの学校に対して妨害をし、監視し、また学生に紛れ込んで学校へスパイを送り込み、教師と学生たちの携帯電話を長期にわたり盗聴し、学生の親の携帯まで盗聴していた。ある親の家も監視され、甚だしきに至っては不当に連行された親もいた」という。今回、教師、学生及び学生の親、兄弟を不当に連行しただけでなく、構内の人々に恐怖を与え、潔白な学生を監視、尋問、監禁、取り調べをするなど、学生たちの口から教師たちの無実の罪の証拠を引き出そうとし、学生たちへ深い心理的な傷害をもたらした。
瀋陽市警察は学生の前で法輪功創始者や法輪功を中傷し、学生たちの心を毒害しようとし、同時に教師のイメージを壊そうとした。教師たちの善良さ、無私、謙虚さ、学生に対して教育熱心で、行き届いた関心と愛は、このごろつき行為の警官と強烈な対比をなしている。学生たちは教師たちの情報を求めて方々を探し、一日も早く学生たちの元に帰ってくるよう願っている。教師たちへの思いと、巨大な圧力と恐怖、前途への不安により、多くの学生たちは憂鬱とした心理状態と重圧をこの短い数日間に感じた。ある男子学生は感慨深そうに「今一番したいことは、伝統文化クラスでクラスメートと一緒に真面目に勉強することだ」と言った。
明慧ネットによると、郭宝石さんと妻の劉愛春さん、5歳の娘が在宅中に瀋陽皇姑区国保大隊に連行された。徐軍涛さんと息子の孫哲雨さん、他に王海霞、陳秀、王義勇、董治宇、康宁、孫哲、齊白丹、宋晶晶、孫ショウ丹、孫鴬鴬、肖剣峰、趙雅南さん、王さんと息子の巴冠男さんも連行された。女性は大東留置場に、男性は瀋陽市留置場に拘束され、現在、瀋陽市公安局はすでに特別査問組織を設立した。
情報によると、連行された教師の家族が留置場へ探しに行った時、留置場側はその人はいないと否定したという。また学生たちの噂によると、董治宇先生の家が不法に家宅捜索され、『轉法輪』を数冊没収され、また高校2年5組の学生・康偉傑さん(音訳)、王海霞先生の未成年の息子(14歳前後、姓名不詳)も連行された。以上公表されたのは今回の件の全てではない可能性がある。
校長先生たちが正常に学校を運営し、授業をするのは誤りではない、学生たちも学費を納めて、正常に勉強することは同じく誤りではない。教師たちが法輪功を修煉していることを理由に、瀋陽市警察は闇の暴力団の手段で、善良で無実の教師と学生たちを迫害することを一刻も早く停止させるよう、国内外の法輪功修煉者と各界の正義ある人々に呼びかける。瀋陽雄獅学校の教師と学生の救援に手を差し伸べ、善良で尊敬する教師たちが1日も早く教室に戻って授業を再開し、200人以上の学生が敬愛する教師の元に戻って、新たに正常なキャンパス生活が復活するよう望んでいる。
注:最新の情報によると、「伝統文化コース」は不法に廃止させられたという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/11/14/143181.html)