文/ニューヨークの大法弟子
【明慧日本2013年12月13日】もう一つの事が目前の局面をさらに複雑化しました。ニューヨークに来た初日に、私はあるビジネスイベントに参加しました。私はあるビジネスの顧問に出会いました。彼女は、私がやっていたネット上の芸術品の販売について精通していて、「私と提携すれば、あなたのビジネスは数十万ドルの規模まで拡大できます」と話を持ちかけました。しかも彼女はそれを一つのビジネスモデルとして研究したいため、私に提供する援助はすべて無償だというのです。とても魅力的なチャンスでした。彼女はネット上での芸術品販売のいくつかの成功例を紹介してくれました。実は、私自身もいかに市場を開拓して、ネット上で芸術品の販売を拡大していくかの道を探っていましたので、彼女の提案は私の考えとはからずも一致しています。一方、時間は迫っており、営業の仕事に移るかどうかを早く決断しなければなりません。「魚と熊の掌をともに得ることはできない」(訳者注:もし2者の内どちらかしか選べないなら、大切な方を選ばなければならないという意味。古代中国では魚と熊の掌はともに高級品だった。出典は孟子)その上、ニューヨーク大紀元は従業員にフルタイムで働くように要求しています。
多くの同修とも相談しましたが、みんなの意見はまちまちで、最後に私は営業部長に相談しました。彼との交流で早く決断できるかもしれないと期待しました。営業マンの毎日の仕事の様子を聞いた後、彼の言葉は私の脳裏のすべての観念や障碍を打破しました。カメラマンとしての事業、撮影した作品を「ナショナル ジオグラフィック」社に投稿する夢、多くの収入がもらえるネットビジネスを全部中止して、今後、大紀元新聞の営業に身を投じようと私は決心しました。営業部長は英文大紀元新聞の成功と私の能力に絶大な自信を持っており、それに比べて私のすべての執着心はとんでもなくちっぽけなものでした。
私は正式に営業チームに入りました。決断をする一番良いタイミングは万全にすべての準備ができる前だ、ということを学びました。準備が整って心配事が何一つもない時、チャンスはもう過ぎたかもしれません。まだ完全に準備できていなくても前へ進んで、たとえ次にまた迷ったとしても、一歩前進することが難しくても、過去の気楽な生活に戻れなくなっても、それこそ修煉ではありませんか。
二、営業チームに加入、修煉は飛躍的に向上、常人の思惟を除去する
営業チームに加入してから、私の修煉はエスカレーターに乗っているように加速し、いろいろな心性の試練も経験しました。ある日、営業部長からとても高い営業目標を宣告された後、私の偏頭痛が始まりました。頭を殴られたような深刻な痛みはとても辛くて、他の同僚にここ数日仕事が多くて十分に寝ていないせいかもしれないと話しました。観念がまた私の頭に戻ってきたことに同僚たちはすぐ気づいて、偏頭痛の原因は寝不足ではない、これらの観念を捨てるようにと助言してくれました。ある人は「これは良いことですよ、師父はあなたの業力を消してくださいました。ここに来てからあなたはとても成長しましたね。私が見た英文大紀元社の中で最も勉強が速い人は、あなたです」と言い、また彼は「頭痛は妨害でもありますので、それを除去しなければいけません」とも言いました。
師父は『轉法輪』で「真の煉功者としては、高い次元に立って物事を考えなければならず、常人の考え方で物事を考えてはいけません。病気だと思えば、本当に病気を招いてしまうかも知れません。なぜなら、病気だと思った時、あなたの心性は常人と同じ高さになったからです」「修煉においては、業を消去しなければなりません。業を消去するには苦痛を伴いますので、心地よく功が伸びることはありえません」と私たちに説かれました。
修煉で最も基本的なことは、人心で問題を見ないことだということを、もう一度思い出して、しっかりそこから努力しなければならないと、頭痛のことを通じて私は考えました。同僚たちはあり得ない事を可能にさせようとしていました。彼らの助けがなければ、私はその観念を完全に取り除くことはできなかったと思います。結局、その後すぐ私は一つの広告の契約を獲得し、その上またその月に多くの契約をとってきました。 その月に我々は今までの営業記録を打破して、新しい記録を作りました。
三、もっと放下して、もっと大紀元の仕事に集中する
営業記録を打破した後、5月の目標は4月の2倍に設定すると部長は宣言しました。当時、私は営業部のフルタイムの職員になりましたが、仕事以外の時間に自分の撮影した作品や、アップルの携帯電話ケースの販売など、自分のネット取引もしていました。当時、私は大きな注文を受けており、商品の包装や顧客とのコミュニケーションに多くの時間を使いました。このまま二股をかけていると、どちらもちゃんとできないと思いました。私は商品を大きい箱に包装した後、大紀元の同僚Aさんを誘って、郵便局に向かいました。郵便局にその箱を置いた時、同時に放下したのは私の夢でした。商売を拡大する夢、放浪する芸術家になる夢でした。「これは私の出した最後の出荷品です」と心に決めました。
(続く)