内モンゴル自治区:女性が拘禁された母親の解放を求める
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 【明慧日本2014年1月12日】内モンゴル自治区通遼(つうりょう)市の法輪功修煉者・劉秀栄さん(63歳女性)は昨年8月23日、ある住宅の廊下に「真・善・忍は素晴らしい」と書かれた紙を貼ったため、警官に不当に連行されて家宅捜索を受け、市河西留置場に4カ月近く拘禁された。

 その後、次女・田心さんは国保(国家安全保衛)大隊に3回、検察院に2回行き、母親の解放を求めたが拒否された。

 12月9日、田さんは再び、検察院に行った。検察院の受付の人は公訴科の科長に電話をした。田さんは科長・陳小力に「私は劉秀栄の娘です。母親の案件のことを聞きたい」と言うと、陳はとても機嫌が悪くなり、「この前、お前に身分証明書を持って来いと言ったのに、なぜ持って来なかったのか」と言って案件については答えず、田さんを責問した。田さんが「身分証明書を見せたでしょう」と言うと、陳は「お前の身分証明書のコピーを置いていけと言ったのに、置いていかなかっただろう」と横暴な態度で言った。田さんが「今日は、母親の件を聞きたいのですが」と再び言うと、陳は怒りながら「国保大隊に戻した」と言って、電話を切った。

 そこで、田さんはすぐに国保大隊に行った。大隊長室で田さんは大隊長・王波に「先程、検察院に聞きました。母の案件がここに戻されましたが、いつ、母を解放するのですか」と聞いた。王は「お前は明慧ネットに母親の判決を待っていると言っただろう」と怒った。そして、田さんは「この前、検察院から母の案件を戻されると、母を解放すると言いましたよね」と言うと、王は「言ったかどうか、覚えていない。お前の母親に逮捕状が出たから、もう解放できない。証拠が揃ったら、裁判を行うぞ。明慧ネットで俺のことを暴露しても意味がない。もし、今度また、明慧ネットで俺のことを暴露したら、お前も逮捕するぞ」と脅迫した。

 劉さん一家6人は、法輪功を学んでいる。夫・田福金さんは通遼市皮革製品工場技術科の科長で、副工場長だった。田さんは誠実で経営が上手くて、商売を大きく成長させた。しかし、中共(中国共産党)当局が法輪功に対する弾圧を開始してから、一家は迫害を受け、財産も奪われ、貧しくなった。夫・田さんは迫害によって死亡し、長女・田芳さんは2回も実刑判決を下されて、9年間、刑務所に拘禁された。次女・田心さんは2回、労働教養処分を下され、三女・田苗さんは懲役6年の判決を宣告された。息子・田双江さんも懲役3年の実刑判決を宣告された。劉さん本人は労働教養2年と懲役4年の実刑判決を下された。そのため数年来、劉さん一家は団欒することができなかった。

 劉さんは娘と5回も同じ労働教養所に拘禁されたことがある。2008年11月3日、コール沁区裁判所は劉さん一家に「国家政権を転覆させる罪と法の執行を破壊する罪」という罪を問い、劉さん一家に対して裁判を開廷した。同年12月10日、裁判所は劉さんに懲役4年、夫・田さんに3年、長女・田芳さんに5年の実刑判決を宣告した。2009年12月14日午前、次女・田心さんは刑務所から「田福金は危篤だ。刑務所に来い」という連絡を受けた。 田心さんと弟・田双江さんはすぐに刑務所病院に駆けつけたが、父親は無念な思いを晴らせないまま死亡したという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/12/17/284099.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/1/11/144299.html)
 
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