明慧法会|寛容寛大から覚者の道へ(二)
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 【明慧日本2013年12月9日】常人の頃、管理職で共に仕事をした人が2人いました。この2人はどちらも名、利、地位をめぐって私をひどく傷つけました。彼らは既得損益のために手を尽くして私をいじめ、職場の移動まで強いられました。目的達成のため、彼らは手段を選びませんでした。当時、多くの親友と知己も腹が立ち、私にいろいろやっつける方法を考えてくれました。その後、様々な原因で、これらの事は途中でやめました。修煉後、これらのことはもう考えなくなりました。近年、私はずっと一緒に仕事をしていた同僚や、私を傷つけたこの2人も含めて探しました。彼らに近づくために、私は時々果物などを持って尋ねて真相を伝え三退を勧めました。私を傷つけた人に会ったとき、彼らは済まないような、やましいような気持ちのようでした。しかし、お互いに話し合いによって、距離は近づいて間隔はなくなりました。私の怨恨の心もいつの間にかすべて一掃されました。「善人は慈悲心が常にあり、憎むことなく、恨むことなく、苦をもって楽とするのです」[2]。そのうち、一部の人は三退まではしませんでしたが、しかし、今後、彼を済度するために良好な基礎を築きました。私はまたチャンスを見て、彼を救いにいこうと決心しました。

 最近、自分の心性は明らかに高まりました。体も強いエネルギーによって包まれているような感じでした。寛容は本当にすばらしいものです。寛容は人に本当の幸せと楽しさをもたらしてくれます。

 三、慈悲心は魔難を解消する

 2012年10月末、私は国保大隊と派出所によって、地元の洗脳班に強制連行されました。610弁公室の人と邪悟したユダは大法と大法弟子を侮辱し誹謗中傷しました。食事と睡眠以外に毎日朝から晩まで、大法を侮辱するDVDと仏教の教えを見せられました。それは大法弟子を「転向」させるためでした。特に610弁公室のボスは毎日朝、昼、晩、時間があれば話しに来ました。誘惑、騙し、脅し、恐喝など、様々な手口で「転向」を強要され、8日間も続きました。しかし、まったく効果がありませんでした。同時に私も、彼の背後の邪悪を一掃するように発正念をしました。しかし、効果はよくありませんでした。なぜ効果がよくないか、その原因を探しているとき、610弁公室のボスはまた私の部屋に話をしに来ました。彼は私を指して「あなた達の法輪功は私の写真を町中に貼り、私を暴き出し、私をいじめた。私は同じようにあなたたちに逆襲しなければならない」と言いました。私はやっと分かりました。問題の原因が見付かりました。

 私が洗脳班に不法に連行される前、ちょうど地元の邪悪が大法弟子を迫害することを暴く総合報道を書いていました。資料を整理する中で、大法弟子が拘置場、労働教養所、刑務所、洗脳班で残忍で残虐な拷問を受けた内容を読んで、人間の念が生じ、特に610弁公室のボスに対して更に恨みに恨んで、怒りは爆発寸前でした。連行されたのは、これも1つの原因だったかもしれません。師父は説かれました。「人体に気があるかぎり、その人は病気治療と健康保持という次元にいるのであって、まだ煉功者だとは言えません。 人に気があるかぎり、それは、その人の身体がまだ高度な浄化に達しておらず、病の気があることを物語っており、これは間違いのないところです」 [3]。「気と気の間には制約作用がありません」[3]

 この時に私は目覚めました。彼が私をこれほど凶悪に徹底的に追いつめたのは、私の怨恨の心と嫉妬心が招いたものでした。このボスはきわめて凶暴で残酷ですが、しかし彼も人間です。彼は共産党の邪霊にコントロールされているから、こんなに凶悪になったのです。実は、彼も被害者で、可哀そうな命です。私の観念が変わり、彼を恨まないようになった時、彼の背後にある大法弟子を迫害する邪悪が一掃されました。彼の態度はすぐに変わりました。彼は直ちに私の監獄室に来て、「あなたは転向したくないでしょう? 私はもうこれ以上あなたと話さない」と言いました。その日から本当に私に「転向」の話をしなくなりました。

 地元の洗脳班は私をどうすることもできないため、私を省の洗脳班に送ることにしました。そこで、邪悪はさらに迫害を強めました。労働教養所、刑務所から十数人の邪悟したユダが交代できて、洗脳、脅し、恐喝、立たせる、睡眠を取らせないなどの体罰を加え、長時間大法を侮辱するDVDを見せられました。この期間、私は毎日法を暗唱し、発正念をしましたが、効果はよくありませんでした。私はまた内に向かって探しました。自分の心の底には怨恨の心、闘争心、彼らを軽蔑する心、また少しの恐れる心も微妙にあることに気づきました。さらに深く掘りさげたとき、「私」という心がありました。無私であれば、恐れる心がなくなります。この時に私はまた師父が説かれたことを思い出しました。「私が思うには、法が大きいので、宇宙大法だから、すべてを解決することができ、心を開き、寛容でさえあれば、何でも変えることができると思います」[1]。法の暗唱を通して、発正念で、師父の加持をお願いして、よくない考えと執着を一掃しました。寛容と善の念が自然に生まれ、本当にこの人たちがあまりにも可哀そうに見え、心の中で彼らの衆生のために涙を流しました。

 数日後、私に対する迫害の状況は急転直下変わりました。後に、洗脳班が解体される約2週間前、刑務所の警官、邪悟したユダ達、及び監護する人たちは私を相手にしなくなりました。しかし、「転向」した人は、釈放するその日まで、邪悪は彼らを見逃しませんでした。

 最後に、刑務所の警官も自発的に私の部屋に真相を聞きに来て、師父の煉功DVDが欲しいと言い、また私も彼ら(いわゆる「転向」した人)と一緒に釈放されるだろうと教えてくれました。省の610弁公室の主任は洗脳班が解体される前、私達「転向」しない何人かの大法弟子を集めて、「あなた達は感想を話してください」と言いました。当然、私たちは心の中ではとてもよく分かっており、沈黙が一番だと思いました。特に、彼は個別に私に相談する口調で「あなたは少し柔軟に考えたらどうですか、先に態度を表明して、家に帰ってまた煉功しても、誰も知らないでしょう」と言いました。私は「法輪功は真善忍を重んじます。ます真をやり遂げなければならません。うそを言ってはいけません」と言いました。私は彼に真相を伝えました。彼は三退はしませんでしたが、すでに真相が分かったようでした。最後に彼はため息をついて、「あなたに本当に仕方ありませんね。あなたがどうしてもいいと言うなら、帰ったら家で煉功しなさい」と言いました。

 この過程で、私は師父が説かれた「修煉者にとって内に向けて探すことは最も有効な方法です」[4]の深い意味を体得しました。同時に修煉者が寛容寛大で慈悲の心を持つ境界まで修めることが出来れば、邪悪を解体でき、魔難を解消できることを体得しました。さらに、私は師父が説かれた「慈悲は能く天地の春を溶かし 正念は世中の人を救う可し」[5]という偉大な境界の高さと内包の豊かさを体得しました。私はこの時やっと悟りました。師父の広大な法理が私を導いて魔難を解消してくださったことをやっと悟りました。私は寛容な心で自分の身内、友人、同僚、知り合った人、まだ知らない人、私を傷つけた人、更には私を迫害した人、私の回りのすべての生命に寛容な心で対処することを決意しました。私は慈悲を持って彼らを救い、時間を大切にして、縁を大切にします。

 最後に、自分が真の覚者の寛容な境界に達するよう、拙文で自分を励ましたいと思います。

 

古人は寛容で名が伝わり  海は百川を受け入れる広大さがある

韓信は股下の侮辱を忍び 宰相の腹に船を進める

法徒は修煉して境界を高め  寛容を持ってすべてを包み

悔しい目に遭っても心を変えず、怨恨は皆無で逍遥にして

覚者の寛容は蒼穹のように広く 心は慈悲が大きい

無私無欲無敵 が幾重にも重なり合う天空は胸の中に

 

 不適切なところがあれば、同修の慈悲なるご叱正をお願いします!

 師父にお礼を申し上げます! 同修にお礼を申しあげます! 合掌!

 (完)

 注:

 [1] 『二〇〇九年大ニューヨーク国際法会での説法』

 [2] 『精進要旨』「境界」

 [3] 『転法輪』

 [4] 李洪志先生の経文『二〇〇九年ワシントンDC国際法での説法』

 [5] 李洪志先生の詩『洪吟二』「法正乾坤」

 (明慧ネット第10回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/12/281638.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/11/23/143360.html)
 
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